テニスのちっさいオッサン

めちゃイケSP
オファーシリーズ12弾テニス編。悪くなかったと思います。


ここ数回は「岡村さんめっちゃ頑張ってます」というのを全面に押し出しすぎで、そういうのは自分から言わずとも視聴者が感じればいいことだろう。「笑わず嫌い王」の自己評価もそうだが、めちゃイケは最近手前味噌で自分たちを褒めすぎだと思う。その通りであることですら、自分で言うのと他人がそう認めるのでは全然意味合いが違う。


視聴者としては岡村が頑張っているのはもはや「当然」となっており、しかし本当はそれが「当然」出来ることでない。だからこそ番組としては岡村が頑張っていることを全面に押し出したいのだろうが、それは裏を返せば「岡村が頑張っていることを自己申告しないと、企画自体が成立しない」ということでもある。つまりは岡村の頑張りが当然とされては「売り」がひとつもないということ。企画そのものの賞味期限が切れていると言ってもいい。


だからこそ今回は「杉山愛に勝つ」という欲張った設定をせずに、単純に「岡村さん頑張りました」一本に絞って番組を見せてきた。その狙いは明確で分かりやすく、番組としての完成度も高い水準で仕上げてきたと思う。もしくは単純に岡村の準備期間が2週間と短く、いつものシリーズのように盛り込む要素が少なかったことも関係しているのかもしれない。


個人的には長すぎる素材を後から小出しにされるよりも、今回のように短い準備期間でやれることをやり、特に「奇跡」などを煽ったりせずに身の丈で出来ることをやったというオファーシリーズの原点のような作り方は正解だと思う。但し岡村の努力に「のみ」頼るような企画では今後やっぱりキツいよなあと思う。努力(が見えること)は笑いから一番遠い場所にあるような気がするし。