ロト6?それ食べれんの?

・ロト6で3億2千万当てた男
数日前に期待作(あるいはどうしようもなく駄作)ととして取り上げたドラマ。反町隆史主演。


初回を見た感じでは「思ったより可も不可もなく」だった。特別面白いことは全くなく、かといって超絶につまらないというわけでもなく。つまらない寄りに傾いてはいるものの、想定範囲内のつまらなさ。世界のナベアツが喫茶店のマスター役で登場し、「3000万」という言葉に反応するあたりはげんなりするが(これも単に「3000万という金額の大きさに反応した」だけで「3の数字でアホになる」ために反応しているわけではない、という小細工が仕掛けられているのが腹立たしい)、概ね予想通りだろう。出川の大袈裟な演技(コント風)含む。


反町のうだつの上がらないサラリーマンは思ったよりしっくりきていたし、豊原功輔は「監査法人」と打って変わっていつもの胡散臭さ満載だし(なぜかこっちのほうが見ていて安心する)、相変わらず澁谷武尊は達者な演技をする子どもだし、鈴木浩介と西村雅彦は「CHANGE」に続いて共演しているし、細かいところを拾うと結構面白みもある。


たださすがにネットでアクセス解析ゼロのサイトのコメント1件に反応したくらいで、あそこまでコメント欄が炎上し、しかも電話までかかってくるというのはやりすぎだなあ。「3億2千万円が当たる」という実話を元にしたフィクションではあるものの、「当たる」ことがフィクションなのではなく、当たった後の騒動の面においてフィクションがあるべきであり、なるべく導入部分の「当たる」ことと「当たった直後」のことにおいてはリアリティを大事にしておかないと、その後が楽しめないんじゃないかと思う次第。いくら「宝くじが当たったという情報は瞬く間に伝播する」という表現をするにしても、ネットの悪い部分を拡大解釈しすぎのような気がする。それともこれが実話なのか?


お寒いコメディー要素も満載であるが、テーマとしては案外硬派(「人間は大金を手にして幸せになれるか」)だったりするので、やはりまだまだ見限ることはできない。最低でも7月までは見続けるべきと自分に言い聞かせながら見ます。