白田

大食いタレントのジャイアント白田が自身の出演した「田舎に泊まろう!」のスタッフをブログで批判。


白田ブログによれば、スタッフが宿泊先の家庭で色々とお願いをしすぎることに腹が立ったらしい。泊めてもらうのに「泊めてやっている」のような扱いだったのではないのだろうか。白田はそこまで書いてはいないが、なんとなく想像が出来る。さらに白田は「今まで、『田舎へ〜』で、宿泊先の方々ともめたこと無いのが不思議。いや、あるのかな?追い出されるとか。あるはず。僕が逆の立場だったら、キレますね。確実に」とも記しており、いかにスタッフの対応が傲慢あるいは無理なことを要求しているのかがよく分かる。


以前に自分は「田舎に泊まろう!」について「そのタイトルからして既に「都会から泊まりにきてやりました」という態度が出ていてイヤだ」と書いたことがある。本来なら「泊めてもらう」はずなのに、このタイトルからはその遠慮が微塵も感じられない。そして実際に白田が暴露したスタッフの態度は、まさにその遠慮が微塵も感じられないものだったんだろう。


白田が言うように、今までこのような不満が宿泊先の家庭からも、そしてタレント側からも出てこなかったのが不思議だ。まあ宿泊先の家庭は自分の意見を声高に発信するような場所がないから当然なのかもしれないが、タレント側からは今回の白田のように出てきても不思議じゃない気がする。でも出てこなかった。なぜだろう。


おそらくは、「田舎に泊まろう!」の出演タレントがバリバリの第一線で活躍するタレントではないからだろう。このような旅番組が主な収入源になっているようなタレントを起用しているからこそ、不満が噴出しないのではないか。不満でもたれようものなら次回以降の出演はない。それは困る。だから批判しない。批判しないからどんどんスタッフも傲慢になる。要するに悪循環だ。


しかし白田は批判した。白田はタレント業の傍らで自らレストランの経営に乗り出す実業家でもある。いわばタレントは副業(まあ現在の収入ではタレント業が生業になるだろうが)に過ぎないわけで、以降「田舎に泊まろう!」に出演しなくても何ら問題がないわけだ。だからこそ言える批判。こういう立場の人ってあまりいないから貴重な気がする。


白田は大食いに関しても「やる前から選手の鍛え方や胃のキャパシティを考えれば勝敗は自ずと決まってくる」とインタビューで発言するなど、割とぶっちゃけたことを言うので面白い。もちろん芸能人には芸能人なりの立場があるから言えないことは山ほどあるはずだ。しかし「田舎に泊まろう!」のようにテレビの中だけではなく視聴者にも影響が及ぶような番組の批判というのは積極的に行われるべきだと思う。もはや「テレビ様」の時代ではなくなったことを分からない人が、なぜ未だにテレビを作ってるんだろうとしみじみ。