ギリギリでいつも停めていたいから

・TVチャンピオン
ギリギリ駐車王。世の中に溢れる狭い駐車スペースにもきっちり車を停めることが出来る凄腕のドライバーがその腕を競う。これ本来はもっと早く放送されるはずだったようだが、なんらかの事情でもって後回しにされていたようだ。放送されたのは真冬なのに、MCの梶原しげるが半袖着てやがった。少なくとも秋以前の収録だろう。TVチャンピオンは季節ネタ(たとえばクリスマス前には「ケーキ職人」とか)があるので、その関係だとは思うが。


狭い場所に駐車するテクニックの凄さもさることながら(駐車幅の余裕が2センチの場所に停める技術は神業以上)、「なぜこんな場所に無理やり車を停めなければならないんだ…」というほうの「無理している凄さ」が圧巻。しかも仕事の関係なのか決まってワゴンタイプの大きな車だったりするから笑える。もっと小さい車を買え、小さいやつを。


決勝前のラウンドでは10秒以内に高速でバックしながら決められた駐車スペースに車を停め、なおかつ車の後ろに付けられているニードルで風船を割るというアホかつ真剣な競技をやっていたのだけども、その風船の壁となっているのがぶつかっても危険ではない一斗缶だった。TV番組で車の曲芸をするときにはよくみる光景。しかし実際には失敗しないテクニックを放送するわけだから、一斗缶にぶつかり崩れるというシーンはあまり放送されない。


だが今回は当然に失敗も多いわけで、景気よく崩れる一斗缶のシーンが何度か放送された。これを見て自分は「ああ、最近27時間テレビでさんまの車を壁にぶつけたりしてないなあ…」と全く競技とは別のことを思い出していた。27時間テレビにたけしやさんまが出演していた頃は昼の3時くらいの一番ダレる時間にそういう面白を持ってきていたわけだが、最近ではすっかり見なくなってしまった。


一番最後に見た「雑に扱われる芸能人所有の車」は、「めちゃイケ」での陣内智則だったように思う。あれって「芸能人ってこんないい車乗ってるんだ」という興味関心と、一方で「あんないい車乗りやがって」というちょいとした妬みが入り混じり、その車が雑に扱われ、時にはキズものになってしまう姿は、それが仮にダミーの車だとしても妙に面白く爽快である。キズものにされる芸能人にとってみればたまったものではないが、面白いんだから仕方ない。