無念

ダチョウ倶楽部上島竜兵が死去。どうも自殺のようだ。やるせないことです。

 

芸能人の自殺はちょいちょい連鎖する。先日も渡辺裕之の死が報道された。コロナ禍の先が見えなかった頃にも頻発していたし、なんだかまあ皆見えない不安を抱えて生きてるんだなあと思う。

 

かくいう自分も「ああ、なんか知らんけどもこの年まで生きてしまって、今すぐ死んでも誰も悲しみはしないな」という気持ちを20年持ち続けているにも関わらず、のうのうと生きているわけですから、人間そのくらいテキトーなほうがいいんじゃないかと思うわけです。ただまあこういう火種は誰しもが持ち合わせ、かつ消えずにくすぶっているわけですから、何かのきっかけで再度燃え上がることがあるのが怖いところでもある。

 

ダチョウの竜さんといえばリアクション芸のトップランナーであり、いわばイジられることを生業としていたようなところがあって、そういう人が思い詰めて死を選んだというところの衝撃は大きいと思う。ただ最近のバラエティでの振る舞いを考えると「あんなに後輩が慕ってくれているのに寂しさを感じているのかあ」というのが見え隠れしていた部分もあって、悪い方向に振れてしまったのかなあと考えさせられる。

 

自分が何より悔しいと思うのは、かつてフワちゃんが言っていた「上島竜兵のキスこれからも見たいよ」が果たされなかったことである。

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コロナ禍でのバラエティは接近はNGとなり、上島竜兵のお約束芸のひとつとして「ケンカしてキスで仲直り」は封印された。それを受けてフワちゃんが放ったひと言だった。自分もこの意見に大きく賛同し、当該記事はこんな一言で締めた。

バラエティ番組の「通常営業復帰宣言」には、是非とも上島竜兵のキスで幕を上げてほしいと思う。竜ちゃんのキスで素直に笑える日が来るまで、テレビは今しばらくの辛抱か。

 

当時ほどの制限はなくなったとはいえ、まだまだバラエティがコロナ禍以前に戻ったとは言い難い。先日の「午前0時の森」でも、劇団ひとり村上信五がビニールシート越しに抱き合っていて「なんだよこれ」と思ったわけだが(番組がいまいち盛り上がっていないというのは改めて書きたいとは思うけど別の話)、直接唇に振れるキス芸はまだまだご法度。完全には戻っていないのだ。だからこそ「通常営業復帰宣言」では高らかに上島と出川のキスで始まってほしかった。これが叶わないというのは残念でならない。

 

あともう一つ言っておきたいのは、芸能人の自殺は目立つから報道されるが、世の中には自殺って本当に多いのよ。身近な人が死んだ経験がある人ならわかると思うのだけど。「芸能界の闇」とか言ってる人はそういう経験がない人たちなんだろうな、と思う。それはそれで幸せなことではあるが、あまり感心したもんじゃないな、とも思う。

 

そして気分がどうしても落ちてしまったときは「失敗おっぱい世界一」と大声で叫んでほしい。