通常営業だ
「青春高校3年C組」の深夜初回を見ましてですね。
元々はテレ東(関東ローカル)の夕方の帯で放送されていたものが枠移動して深夜に。北海道では放送されていなかったものが急に放送されるようになったので(いやまあ見ようと思えば色々見る手段はあったのだけど、そこまでのもんじゃないとは思っていた)一回は見てみようということで見ました。
テレ東夕方時代の流れを汲んでいるから、番組にとっては「お馴染みの生徒たち」なんだけど、こっちからすれば「初めて見る生徒たちたくさん」となる。もちろんそれは番組としても重々承知なんだろうけど、かといって今まで応援してくれていた夕方時代からの視聴者を切り離して最初から、というわけにもいかず、そこらへんどうやってバランスを取ればいいのかとっても難しいですよ、というのが番組全体から伝わってくる感じでした。総じて仕方ない。
このまま見続けるとなると、関東ローカル時代から応援していた人たちに追いつかなければならない。かといって熱心に応援しようというわけでもなく、なんかどうしたらいいか分からないですよね。どういう温度でこのまま見続けるべきなのか難しいなあ。でもとりあえず1ヶ月くらいは見ちゃうんでしょうね。
同じく「映像研には手を出すな!」のドラマがHBC(TBS系列)で放送されましてですね。これも見ました。
NHKでアニメで放送された同作は評判が良かったという話を耳にしまして、だったら実写のドラマも面白いんじゃないかと思って見たわけですが、なんだかよくついていけませんでした。主演の人たちが乃木坂46の人たちだから、というわけではないんでしょうけど、世界観が飲み込めないままあっという間に終わったなあと。
これはそもそも原作が自分にフィットしていないのか、それともドラマがあまり良くないのか、それを確かめるためにはNHK版のアニメを見るのが一番だなあ、と思いまして、あまりいい方法ではないのでしょうが、ネットの荒波を乗り越えましてNHKアニメ版の初回を見たわけですね。
こっちはとても引き込まれました。一言で言えば「面白い」です。
ドラマ版の何が良くなかったのか、といえば主人公である浅草さんがなぜああのなか、という部分の説明が薄かったわけで、そこがあるのとないのとではアニメ制作に対するこっちののめり込み方が違うんじゃないのかとは思うのですね。簡単に言えばドラマは必要な部分の取捨を間違ったんじゃないかというだけ。原作を知らずドラマから初めて見る自分がそう思ったのだからたぶんそうなんだと思う。
原作をたっぷり知っている人間ならばドラマ版(ひいては実写映画版)はそれなりに楽しめて、そうでない人はけっこう厳しい。そうでなくても楽しめるのは乃木坂ファンだけ。一方でアニメは(原作もなのかな)初めて見る人にもちゃんと引き込まれる要素がある。まあドラマ版もあくまで初回を見ての感想なので、2話以降はそんなことないのかもしれないけど、初回における野球部云々のくだりが必要なかったことを考えても、ここから大きく挽回するとは思わない。あくまで自分の意見ではあるが。
ちゅうわけでドラマはこれ以上追いかけなくてもいいけど、アニメ版はネットの荒波を乗り越えながら最後まで追いかける価値があるのかもなあ、とはちょっと思った。緊急事態宣言で何もやることない人は“あくまで正規の方法で”ではあるけど「映像研には手を出すな!」のアニメを見てもいいのかなあとは思います。
まあオジサンは古い人間なので、これを書いている間ずっとこれが流れていました。
大都市圏では緊急事態宣言が出て、テレビもワーワー言ってますけども、こういう時にやっぱり自分は「所詮テレビ局は関東ローカルよのう」と思います。まあ別にいいんですけどね。
自分に出来るのは通常営業でテレビのああだこうだを書くだけです。テレビを見る機会が増えるかもしれません。こういう時こそテレビの面白みとおかしみを受け取ってもらえたらな、と思います。たとえば「バイキング」の坂上忍に目くじらを立てるのではなく、その裏でテレワークされまくりでひとり孤独にスタジオにいるナンチャンがちょっと面白いことをやろうとしていること。スタジオに誰もいなければナンチャンははしゃぐ。これがテレビの「おかしみ」であることに多くの人が気付くようになれば、在宅率が上がり、そしてコロナが収束する。
今こそ、テレビ見ようぜ。