笑えるうちは大丈夫

ドラマ「浦安鉄筋家族」初回を見ました。佐藤二朗主演。

 

原作は少年チャンピオンで連載中(タイトルは変更あり)の看板作品。とか書いてるけど読んだことない。一応ばっちり世代のはずなんだけど、通過せずにここまで来てしまったため、もうほぼ何も知らない状態でドラマを見た。マンガの主人公はくりくり坊主の小鉄らしいが、ドラマは親父の大鉄。まあドラマ的には仕方ないんだろう。でもあんまり違和感はなかった。たぶん原作を知らないから。

 

こういうドラマの評価って難しいところではある。ドラマとして面白いのかといえば「うーん、まあ、こんなもんかな」であるし、原作オマージュがどのくらいなのかというのは自分には分からないし(ここで評価が高いってことは有り得るのかもしれない)、そしてドタバタコメディとして面白いのかといえば「そこまででもないかなあ」である。原作を知らない人間からすれば総じて「こんなもんかなあ」。ゲラゲラ腹抱えて見る内容でも年齢でもないってことだ。本来お客さんじゃない自分が言ってしまえば「しょうもない」で片づけることも出来るドラマではある。

 

でもね、この時期に「しょうもない」と思えるドラマがあるってのは、本来お客さんじゃない自分もちょっと救われるといいますかね。

 

この先行き見えない時期に、正直あんまり笑ってられるようなことがない。暗い話題ばかりだし、国民が皆少しずつストレスをため込んでいて、皆少しずつイライラしている。そんな人からすればギャグ漫画原作のドラマなんて「こんなくらだないもの見てどうするんだ」とか言われかねない。けどいいじゃないか。しょうもないことに怒るのと笑うのでは気の持ち方は天と地ほどの差がある。

 

原作に何の思い入れもないからこその感想だとは思う。だからこそフラットに見た時に「まあしょうもない」ドラマを笑えるうちはまだ大丈夫だと思いながら、たぶん最後まで見てしまうんだろうな。よく考えたらドラマとしてほとんど褒めてないけど大丈夫か。「岸井ゆきのがいつまで女子高生の役をやれるのか」に中身を変えておこうか。前にも書いた気がする。気のせい。