それはプラスじゃないとしても

「A-Studio」が「A-Studio+」にリニューアルされ、鶴瓶のアシスタントの女性がいなくなり、Kis-My-ft2の藤ヶ谷がMCに就任。ダブルMCになるとのこと。なにそれ。

 

「A-Studio」は割と好きな番組で「定点観察番組」のひとつである。誰がゲストに出ても必ず見る番組。「ボクらの時代」「サワコの朝」なんかがそれにあたる。普段の興味趣味の範囲だったら絶対に見ないような人が出ていても見て、自分の狭くなっている興味の範囲を無理やり広げる役目を果たしている。さっきも昨年放送された劇団EXILEの3人が鼎談している「ボクらの時代」を死んだような目で見ていたが、さほど得るものはなかった。それでも構わないのである。

 

「A-Studio」最大の魅力は、タモリに「偽善芸の集大成」といわしめ、爆笑問題のラジオで「B-Studio」というコーナーにておちょくられている、番組最後の鶴瓶のモノローグだ。たまにしか見ない人は「毎回毎回鶴瓶はゲストのいいところを引き出しているなあ」とお思いかもしれないが、なにせ毎回見ている自分には「パターンの引き出しが最近少ない」と映る。自分はそれを責めているのではなく、ニヤニヤして見ているだけだ。だってそれが面白い。そりゃあどんなゲストにも興味を持てというほうが無理な話。

 

それと同じくらい魅力的なのが「なぜか売れていく女性アシスタントたち」だ。もちろんこれから売れつつある女優やタレントを起用しているのだから売れて当たり前なんだけど、1年かけて鶴瓶とのやり取りを見ていく中で、ちょっとずつ好きになっていくのがいい。今自分は完全に上白石萌歌ちゃんが好きになっているし、その前のアシスタントを遡っていくと川栄李奈、emma、森川葵早見あかり山下リオ、波瑠、本田翼、SHELLY、IMALU、小泉深雪と、当時はそうでなかった人も今見ればとても豪華。スターダスト率高め。そして初代アシスタント小泉美雪はこの中では知名度が低いかもしれないが、へいひの(濱田岳)の嫁なので誰よりも将来安泰である。

 

それがあろうことに女性アシスタント廃止でジャニーズ。しかもMCの立ち位置だからおそらく今後しばらく変わることはない。うげー。率直に言って魅力半減である。

 

別にキスマイ藤ヶ谷が悪いと言っているのではない。これが藤ヶ谷だろうが誰だろうが、固定MCでしかも男性というのが悪い。この位置に自分が愛してやまない真剣祐が来ようとも自分はやっぱり「うーん」と言うだろう。そういうことではないのだ。

 

この番組の核は確かに「鶴瓶とゲストのやりとり」ではある。しかしそれは核ではあるけど全てじゃない。「A-Studio」を成立させているもののけっこう大きなパーツに「女性アシスタント」はあったと思うんだけどなあ。まあ今更何を言おうとも番組が変わることはない。今から藤ヶ谷が女性アシスタントに見えるような訓練を自分がすればいいだけの話だ。世界のだいたいのことはこれで上手くいく。