ひねくれひねくれ1

「ひねくれ3」を見たんですけども。

 

南海キャンディーズ山里、ハライチ岩井、三四郎小宮からなるひねくれ者3人がメインのテレ東の新番組。いささかラジオ色の強い3人が揃ったわけだけども、そのラジオのイメージそのままにひねくれた3人が揃ってどんな番組になるのか、期待半分不安半分で見てみたわけです。自分の感想としては後者に転んだ形でした。

 

なんかこう、3人揃えて「こういう番組じゃあねえだろ」っていうお手本を見せられている番組。岩井とかにこの番組を自宅で他人として見ていたらどんな感想述べるのか聞いてみたい。若き挑戦者、成功者をゲストに招きひねくれ目線で検証する、という触れ込みであるが、全然ひねくれ目線になっておらず、ただただゲストに感心するだけ。初回のゲストは編集者の箕輪厚介だったが、こちらとしては箕輪の人生観を見せつけられるだけ。テレビの前の「ひねくれひねくれ1」の自分としては「なんだよこれ」と正直に思った。どこにひねくれ要素があったんだよ。もし現場はもっとひねくれていたのにああいう編集になっていたんだとしたら、それはそれで悲劇でしかない。

 

自分としてはどうしても山里とオードリー若林による「たりないふたり」であるとか、山里若林バカリズム坂上忍の心の闇4による「ヨロシクご検討ください」であるとか、やっぱりそっち方面の番組を期待するわけだ。タイトルからしても見ている人の多くは「まあそういう番組だよね」と思いながら、やっぱりそういう番組を期待するわけだ。そこに目新しさはないにしても、だ。

 

しかしこの番組はその期待に応えるわけでもなく、かといってその期待をいい意味で裏切るような目新しさがあるわけでもなく、どっちかといえば自分みたいなひねくれひねくれが一番唾棄するような番組になっていて「おいおいこの気持ちどうしてくれるんだよ」という感想しか出てこない。口直しとして見た「オールスター後夜祭19春」で平成の終わりに見たへらちょんぺで全てチャラになったので良かったけども、へらちょんぺがいなかったら自分の感情をどうしていいか分からなかった。ありがとうへらちょんぺ

 

それはともかく、「何か違うことやろうとして誰も得してない」番組に久々にぶつかってしまった。最近テレ東が妙に持ち上げられていて忘れることがあるけど、基本テレ東ってこういうダメな番組の中にホームランが出るんだよなあと再度確認した。空振りあってこそのホームラン。ひねくり3には申し訳ないが、素直に空振りだったと自分は言っておきたい。