・絶対零度〜未解決事件特命捜査〜
上戸彩主演のドラマ。時効直前の事件、いわゆる「コールドケース」を扱うドラマ。
初回視聴率が18.0%と上々の滑り出しを見せたわけだが、自分の見た感想では「そうでもない」である。「臨場」の初回が17.9%だったわけだが、面白さの点ではダブルスコアくらいの印象があったんだけどなあ。無論「臨場」が上である。
自分は海外ドラマに全く造詣も興味もなく、「24」をはじめとした流行した海外ドラマについて殆ど何も知らない。だからよく日本のドラマが「海外ドラマの××のパクリだ」なんて言われることがあるんだけど、あまり気にならないし気にしない。
けど今回の「絶対零度」を見たら、「あー、なんか海外ドラマでこんなのあったんだろうなあ」という漠然とした印象は受けた。科捜研あたりのコマ割りの演出なんかはいかにも、という感じ。調べてみたら案の定「コールドケース」つう海外ドラマがあるらしく、そいつに似ているんだとのこと。テーマはおろか演出まで似てたらそれは「似てる」としか言えないわなあ。
ただ自分はそのことが悪いと言いたいわけではなく、「なんで海外ドラマを見たことがない自分でも分かるくらいに模倣しちゃったかね」ということだ。悪いとは思わない。けどそういうことをやれば、どういう評価が返ってくるのかは分かりそうなもんだが、それを承知で敢えてやっているのだろうか。ちょっと自分には判断がつかない。
中身は可もなく不可はちょっとあり、くらいの「そこそこ」レベル。見れないレベルじゃないけど(「MR.BRAIN」以上)真剣に見るにはけっこう物足りない(「臨場」未満)くらいか。別にどんでん返し、って展開でもなかったし、コールドケースになっていたのは「単に死体が発見されていなかった」だけで、捜査に行き詰まって未解決、つうわけでもなかったし。今後もそうなんだろうか。
となると見所と言えば「やっぱり上戸彩」になっちゃうわな。誰が何と言おうと上戸彩は可愛くて、どんな役をやらせても一応の形になる。例えば脚本と主役のキャラに一癖あれば主演が戸田恵梨香でも面白いが、今回のように割と無難な主人公であれば上戸彩の安心感は半端ない。逆にこの脚本で戸田ならば完全に空回るし浮いてしまう。つまりは「やっぱり上戸彩」で「正解」と言えるのだ。ドラマの面白さは別として
あとはどうでもいい話だが、中原丈雄がまた出とる。「日経エンタ」のテレビ証券でも話題になっていたが前のクールで5本のドラマに出演するという引っ張りだこっぷりであった。ほかに役者はいないのか、という気がしないでもないが仕方ないだろう。しかし役名が「白石」とは、前クールの「コードブルー2ndシーズン」の時と同じではないか。*1他局ならまだしも、同じ局でこういうのはやめてほしい。わざとやってるのかも知れんが、徒に視聴者を混乱させるだけだろ。