待たせたな

救命病棟24時
江口洋介のバイク事故負傷により放送開始が1ヶ月遅れたシリーズ4作目。


オープニングのクレジットでは江口洋介だけでなく松嶋菜々子も並列で登場。このシリーズの主演はどう考えても江口で揺るがないわけだけど、松嶋も3度目の登場で主演と言っても過言ではないし、何より江口の不在に1ヶ月引っ張る活躍を見せた松嶋に対するご褒美と考えればそれほど違和感はない。


前作が大地震被災後と対峙する人々を描いていたが、今作は医療崩壊をテーマに物語が進む。救急搬送のたらい回しに始まり、救命医の過酷な労働、医療裁判らを初回に盛り込んでいた。今まで神様扱いだった進藤(江口)が救命医に精神論で時代遅れの医者扱いされるという逆境から物語が進むのは、今までと多少アプローチが違う。


さほど演技が上手いわけではない江口、松嶋ではあるが、両者にとって代表作とも言えるこのドラマでの存在感はやはり別格。このドラマのファンであるという贔屓目はあるものの、いるだけで画面が引き締まるように感じる。これに加えて第2シリーズに出演していた多江さんは相変わらず素晴らしいし、今作から登場し、進藤と逆の立場となる澤井を演じるユースケ・サンタマリアの普段と全然違うキャラも見逃せない。北乃きいはどうということはないが、可愛い。


1ヶ月待たされたものの、その期待を裏切ることなく面白かった。初回視聴率も20.3%とシリーズ中では一番低いものの*1、20%超えの立派な数字。このドラマのファンが多いことの証左だろう。かくいう自分もファンの一人でしかない。今後の展開も非常に楽しみ。

*1:第1シリーズ:24.0% 第2シリーズ:21.5% 第3シリーズ21.4%