神懸り

・救命医小島楓
7月より始まる予定だった「救命病棟24時」の第4シリーズだったが、江口洋介のバイク事故、入院のために急遽予定を差し替えて放送されている総集編ドラマ。松嶋菜々子演じる救命医小島楓を軸に、過去のシリーズに出演した人を交えた新録部分あり。


過去の「救命病棟」シリーズは全て見ているので、今更復習しなくてもいいかと思いスルーしていたが、今回第2シリーズの馬場(宮迫博之)が山城(木村多江)に会うために病院に登場するという設定が気になったので見てしまった。ちなみに多江さんは第4シリーズの出演が決まっているので、これが見納めではない。


というわけで今回放送されたのは第2シリーズの総集編。唯一松嶋菜々子が出てこないシリーズであり、そしてシリーズの最高傑作でもある。松嶋の代わりに松雪泰子を配置し、「HERO」ばりの群像撃で第1シリーズを凌ぐ出来となった。多江さんも出ていたがこの時は今ほど有名ではなかったのです。多江さんは谷原章介と結婚するのですが、今回の新録部分を見る限りでは離婚したことになっていた。寸劇のためなのか知らないが唐突に明かされた設定だったので少し驚き。それとも前2回で触れられていたのかな。


話を戻す。第2シリーズに出ている役者陣は本当に皆素晴らしいんだけど、群を抜いて素晴らしかったのが医局長を演じていた渡辺いっけい。進藤(江口洋介)と話したあとに倒れるシーンは涙なしでは見られなかった。放送当時も倒れるとは知っていたけどもやっぱり込み上げるものがあったのを覚えている。今回総集編で再び渡辺いっけいが倒れるシーンを見たが、総集編で大幅に話が端折られているにも関わらずやっぱりグっときた。


別に松嶋菜々子がいなかったから最高傑作となったわけでもないだろうが、今回また松嶋がいる救命病棟で、第2シリーズを超えるものが登場するのだろうか。予期せぬ事態だったとはいえ、総集編を流すことで余計なハードルが上がってしまったんじゃないかと。少なくとも自分の中のハードルはちょっと上がってしまった。それでも8月からの放送に期待はしてるんですけども。少なくとも「こち亀」よりは。