捕獲困難

なんだかんだ言ってテレビの影響力って絶大であります。いくらネットで「一日10万アクセス!」と吠えたところで、視聴率に換算すれば0.1%に過ぎないわけです。いくら低視聴率に喘いでいるTBSですら0.1%の番組はそうそう放送することはありません。*1


だからこそテレビで「納豆はダイエットに効く!」とか放送しちゃったら、それが捏造されたデータであっても納豆がスーパーから消えるわけです。テレビに簡単に影響されるのは衆愚の極みかもしれないが、その衆愚が日本の消費を担っていると考えれば、それはやっぱりバカに出来ないのですよ。


「しゃべくり007」を見ていたらボビー親子が出演していて、彼らに対してしゃべくりのメンバーが美味しいおやつをプレゼンするという企画が放送されていた。チュートリアル徳井は「ギガプリン」を、くりぃむしちゅー有田は九州限定で販売されているランチパック「阿蘇小国ジャージー牛乳入りダブルクリーム」を紹介。ともに美味しそうだった。


そしてネプチューン原田泰造が紹介していたのが「ロールちゃん」である。何を隠そう自分の大好物だ。


ロールちゃん」はヤマザキから発売されているロールケーキなのだが、こいつが定価168円というコストパフォーマンスからすると相当に美味い。もちろん世の中にはもっと美味いロールケーキはたくさんあるが、値段に対する味と満足感はそこらへんのロールケーキでは太刀打ちできない。美味いロールケーキを食べてなお「この値段ならロールちゃん○本食べられる」と思ってしまう自分がいる。


番組内ではロールちゃんに関する簡単な説明(ロールちゃんはウサギのようであるがウサギではない、シロールちゃんロールちゃんは双子であるなど)とともにスタンダードフレーバーである「シロールちゃん」(ホイップクリーム)と「クロールちゃん」(チョコクリーム)を紹介。ボビー親子は最高評価の三つ星をつけていた。


番組で紹介されたほかにもロールちゃんは色々な仲間がいる。地域によって発売されている種類も違うが、現在うちの近所で入手できるのは「ママロールちゃん」(紅茶)だ。これがまたほのかな紅茶の味がして美味いのだ。


ロールちゃんの優れている点を挙げると、「割と長い(約25cm)のに平気で一人で食べきれる」こともそうだが、何より「3等分出来るようにロールちゃんを乗せている厚紙に切れ目が入っている」ことだろう。偶数の等分は容易いが、奇数の等分は難しい。そんなことを考慮してちゃんと奇数等分できる配慮がなされている。この気遣いが憎い。


で、このロールちゃんなのだが、近所のスーパーに常に存在しているわけではないのだ。どのようなサイクルで入荷されるのか謎なのだが、いる時といない時がある。だからこそ自分は見かけた場合にはつい買ってしまう。ビッグサイズのプッチンプリンは見かけたときに「あっ、買わなきゃ」と思ってもらえるように、日々入荷する店舗を変更しているという話を聞いたことがあるが、自分の場合ヤマザキがそうしているのか不明ではあるが図らずともそのような状態になっている。


ただでさえ捕獲(と自分は呼んでいる)するのにてこずるロールちゃんなのに、「しゃべくり007」で原田泰造が紹介してしまったばっかりに、今までロールちゃんを食べたことのない人たちが「なんか紹介されていたから買ってみよう」と思って手を伸ばすことで、余計に捕獲が難しくなるのではないかと思うと、これはもう我慢ならないのです。


いかに自分がロールちゃん好きであるかをアピールすれば、現在この文章を打っているPCの壁紙がロールちゃんだし、携帯にはロールちゃんデコメも入っている。正直20代男性ながらなかなか気持ち悪いとは自分でも思うが、美味いし可愛いんだから仕方ないのだ。ちなみにPCの壁紙は2ヵ月毎に新作に変わる。ちょうど7月からはまた新しくなるので、気になる方は特設サイトよりダウンロードしてほしい。自分はする。


とかく自分は「ロールちゃん」が自分ではない他の誰かに積極的に捕獲されてしまうことを危惧している。仮に「しゃべくり007」効果でロールちゃんがバカ売れし増産されるのなら構わないが、そうでない場合は一時的に捕獲困難、ロールちゃん飢饉に陥ることも考えられる。それだけは何としても避けたい!しかしまあモノは試し。今後ロールちゃんを見かけた方は速やかに捕獲をし、味わってみてほしい。きっとあなたもロールちゃんの虜になる。虜ロール。なんちゃって。

*1:もちろんネットの積極的なアクセスとテレビの受動的なアクセスを同一視することはあまり意味のないことではあるが。