ガツンとみかん

・ガツン
「公共の場では完全分煙すべき」という意見の蟹瀬誠一と「最近の禁煙の風潮は度が過ぎている」という意見の黒鉄ヒロシディベートを行う番組。持ち時間と議論の足掛かりとなるVTRを駆使していかに相手を説得できるかがポイント。


番組としてはつまらなかった。互いの持ち時間25分がほぼノーカットで放送され、「リアルタイムで議論を感じることが出来る」ということだったらしいが冗長。そもそも最初から意見を異にして平行線になりがちな議論を両者合わせて50分も放送するのは普通にしんどい。ディベートに決着があるわけでもないし(勝敗はつけない)、中身もなんだか薄っぺらくて。「朝まで生テレビ」もそうだけど、ああいうのは結論が出ないゆえに議論に付き合うことに不毛さがある。


そもそも「喫煙派VS禁煙派」という構図のディベートは今までだって散々行われているし、最初から交わる気がないから面白みがない。「タバコを吸わないけど喫煙容認派」VS「喫煙するからこそ分煙推進派」みたいな、少しひねったマッチメイクのほうが面白い気がする。


あと番組の面白さとは直接関係のない話ではあるが、「爆笑オンエアバトル」に出演していた高山アナの声が耳障りだ。ああいうやかましい声はそれこそオンバトだったり日テレのスポーツ担当にでもなればうまく生きるのだろうけど、総じて落ち着いたトーンの番組が多いNHKにおいてあの声はただのノイズになる。今回もリング実況風ということで彼の声を制限時間のアナウンスに使ったのだろうが、ただうるさかった。


アイディアそのものは目新しさも何もない。番組の構成もあまり良くない。イマイチ。