襲名制度

本屋で何気なくブラブラしていたら、真矢みきが表紙の本を発見した。


なんの本だか雑誌だかそんなことは忘れてしまったが(と、言いつつも調べてみたらたぶん「生き方名言新書4〜願えばかなう!〜」というタイトルだけ見たら非常に胡散臭い本)、とにかくその表紙の真矢みきの美しいことときたらない。とても 44歳とは思えないほどビューチホーである。


元々宝塚の男役トップスターである真矢は美しくて当たり前ではある。まあ44歳の女性に「美しくて当たり前」という言葉を適用する機会は滅多にないのではあるが、それでも美しいのだから仕方ない。男役の佇まいを残しながらも、なんというか女性的な美しさも同時に持ち合わせているというのか。あまり自分の好きな顔の分類ではないのだが、ここんところの真矢みきの美しさはちょっと神懸り。


というわけで、自分は今後真矢みきのことを「ミキティ」と呼ぼうと思う。


こんな書き方をしたが実は以前にも真矢みきのことをミキティと書いたことがある。しかし今回自分は本屋で美しすぎる真矢みきを見かけたことにより、これは本格的に真矢みきのことを「ミキティ」と呼ばなければならないという決意に至ったわけだ。


そして、それと同時に「ミキティ」という名前を襲名制度にすればいいと思っている。以降はずっと戯言が続くので適当に読み流すこと推奨。


ミキティ」とはそもそもソロデビューした藤本美貴(現在名称:駅弁。由来がわからない人は「藤本美貴 駅弁」でググりましょう)が自らつけた愛称であることをご存知だろうか。「みき」という名前から「ミッキー」などの安易な愛称をつけられることを拒否した藤本は、自ら「みき+キティ」で「ミキティ」と名付けたのだ。そして「ミキティ」という名称は思いのほか定着した。


これが藤本美貴モー娘。入りと前後して、女子フィギュアスケート界に登場した新星(当時)の安藤美姫の愛称に変わった。これは安藤自らが望んだわけでなく、マスコミが「フィギュア界のミキティ」と呼ぶようになったのが始まりで、いつのまにか藤本美貴よりも知名度が上がってしまい、しまいには「ミキティ」といえば安藤美姫のことを指すのが一般的となってしまった。愛称が同時期にシェアリングされる、あるいは他人に移行するというのは珍しい現象である。


なぜこんな現象が起きたのかを考えるにつけ、マスコミが呼び続けたことにより定着したという普通の理由もあるだろうが、それではちっとも面白くないので、勝手に「その当時最も輝いている「みき」にはミキティという名前が与えられる」という理由に仮定してみる。つまり、この仮定で行けば安藤美姫が登場して以降未だに一番輝いている「みき」は安藤美姫ということになる。あながち間違いではない。


そしてこの定義に照らし合わせたとき、今もっとも輝いている「みき」は安藤美姫ではなく真矢みきのほうだ。というわけで、真矢みきは3代目「ミキティ」を名乗るのに相応しい。2008年4月をもって真矢みきが「ミキティ」襲名である。ていうか、もう自分が勝手に真矢ミキティと呼ぶことに決めた。結論ありきの仮定であることは言うまでもないだろう。


ただ、この襲名制度でいけば、新たな輝いている「みき」が登場した際には、真矢みきは「ミキティ」を剥奪されることになる。自分としては心苦しいが、それも「ミキティ」襲名制度を提案した自分の最低限の義務であると言えよう。新たなミキティの名を継ぐものの登場にドキドキしつつもワクワクしている。


お気づきかもしれないが、「ミキティ」襲名の定義は「その時一番輝いているみき」であって、女性には限定していない。だから今後平幹次朗や幹てつやが何らかの理由で大ブレイクしてしまった場合は、彼らが「ミキティ」を名乗ることになる。自分だって幹てつやを「ミキティ」と呼びたくは無いが、彼が一番輝いている「みき」になってしまった場合には呼ばざるを得ない。別に誰にも強制はされないだろうが。