集めただけで目的達成

とんねるずのみなさんのおかげでした
前半は食わず嫌い王の上戸彩VS西武ライオンズ中島裕之上戸彩が嫌いだったのが銀杏だったが、女優とは思えない露骨な嫌がり方でちょっと面白かった。色々とやる気がないらしい。


後半は「おかげです」時代から21年ということで、過去VTRを交えた総集編を。「おかげでした」は過去に何度も総集編を放送しており、自分も欠かさず見ているもんでもはや総集編のVTRが「お馴染み」というちょっと歪んだ事態にはなっているけども、何度見ても面白いのだから仕方ないと思ってやっぱり見る。


番組の最後には「野猿復活」ということで、かつての野猿メンバー(当時「おかげでした」に関わっていたスタッフたち)が再集結。今も現役で番組に関わっているのは特殊効果のジェリー(飯塚さん)だけで、しかもジェリー氏は数年前の事故で野猿活動当時の記憶がないらしい。この話だけで完全にオチていた。


それでも集まった以上は歌わねば話にならないわけで、野猿最大のヒット曲(単体では。一番売れたのはCAこと荒井千佳が加わった「First impression」)である「Be Cool!」を熱唱。と本当は書きたいところだけども、実際に何も打ち合わせがされていなかったようで、熱唱には程遠いがとりあえず歌える歌唱のほうはともかく、ダンスのほうは殆ど踊れずに「なんとなく」で踊っている姿が映し出される。しかも活動当時の「踊れている」映像とともに。


なんかこう、あの映像を見る限り「再結成」が目的ではなく、単に「再び集める」だけが目的のようで自分には非常に清々しく面白かったです。普通集めた以上は一応「踊れる」くらいにはしておくようなもんだけど、もう単に「集める」ことが目的になってるから、それ以上は何も望まない。ただ適当に踊らせるだけ。ここらへんのやりっぱなし感がとんねるずだなあと。中途半端に踊れるよりよっぽどいい。


しかしまあ、今も昔も「周囲の反応はともかく、作っている本人たちが一番楽しい」というスタンスは一貫しているのかもしれない。矢島美容室はそろそろフェードアウトして、またコントでも作らんだろうか。

屈折

アメトーーク
〜〜じゃないほう芸人。ロンブー亮、オードリー若林、はんにゃ川島、ナイツ土屋、天津向、ザブングル松尾、デンジャラス安田。「うなずきトリオ」よろしく、「〜〜じゃないほう」はツッコミに多いのだけど、天津向だけはボケ。木村は元々ツッコミでキャラが薄かったのにエロ詩吟でブレイクしてしまったため、逆転現象が起きたのだと。番組中でも触れられていたが、向だけ「〜〜じゃないほう」でも異質。


自分に限らずお笑い番組をしっかり追いかけている人ならば彼らの名前を挙げるのはさほど難しくはない作業なのですが、世間的には亮と若林以外は壊滅的な知名度のなさ。安田に関しては最後に「さがね?」(X−GUN)と間違えられ知名度ゼロ。世間はお笑いをちゃんと見ているようでいて、全然ちゃんと見てないんだなあと改めて気付かされる。


しかしまあ普段目立たないだけあって、喋ることが次から次へと出るわ出るわ。しかも普段喋らせてもらってないから、埋もれている面白エピソードが盛りだくさん。ザブングル松尾が「カッチカチやぞ!」に合わせて動いているのは知らなかった。普通テレビで見ても加藤しか映らないので知りようがないんだけど。これ知っただけでも見た価値があったというもの。全編通して久々に笑いとおしでした。


「中学の時イケてない芸人」もそうだけど、やっぱり自分はある程度ベクトルが「負」に寄っているほうが好きなのかもしれない。