敏感

西川史子篠田麻里子の握ったにぎりを食べるのがイヤだったようで。

 

篠田が「サンデージャポン」にゲスト出演し、結婚の決め手が玄米だということで、自ら玄米おにぎりを作って出演者に振る舞った。しかし西川は他人の作るおにぎりが苦手だったようで、食べることに乗り気ではなかた。しかし周りから色々言われて渋々食べていた、という話。字面を見ると西川が酷い女に見えるが、実際の放送を見ればそこまで拒否していたわけではない。

 

現象だけを見れば「そこまで神経質になる話でもないだろう」と思う。現に篠田のおにぎりは美味しそうだったし、ちゃんとラップで握っているから潔癖症の人が口にする「菌がついてそう」みたいな話にはならない。だからまあ西川が拒否したのは単に「そういう食べ物が苦手」ということでしかない。個人的にはさっりその気持ちが分からないんだけど、かといって「そういう人がいる」ということは知っているので、特段滑稽だとも思わない。

 

自分はこの手の話題が出るとき、つくづく色々なものに鈍感で良かったなあと思う。

 

例えば霊感。ある人からすれば「これはやば」とすぐ分かるようだけども、霊感がマイナスにまで振り切れているらしい自分は全く何も感じない。変なことを言えば、この手の現象を一切信じていないわけではないのだ。むしろ「まだまだ人間がよく分かってない何かはあるんじゃないか」とすら思っている。しかし生まれたときからステータスに霊感を振り分け忘れたようで、何も感じない。

 

また、この手の潔癖の話題も全然分からない。ちろん「得体の知れない人物がどこで作ったか知れないおにぎり」はちょっと怖いけども、「誰が作ったか分かるおにぎり」であれば何の問題もなく食べることが出来る。むしろガンガン行けるクチである。そりゃあ泥まみれの手で握られたらそりゃ無理だけども、普通に手を洗って作っているのに何の問題があるのかよく分からない。

 

そりゃ目にえない雑菌ってのはいる。最悪食あたりなんてことにもなるんだろうけど、殆どの場合が「そこ気にするならもっとダメなものがたくさんあるだろう」と思う。よく言われるのがスマホの雑菌だけども、そういうこと言う人に限ってスマホとかバリバリ汚かったりすることもある。だからまあ「何をどう気にするか」だけの問題だよなあとは思う。自分はトイレでスマホ使うのも平気平気。

 

世の中は敏感なほうがてはやされる。そりゃあ他人が気づかないことを気付けるのが「敏感」なのだから、能力的に優れているつうことになるんだろう。しっかし本来はどうでもいいことに気づくのは敏感なのか。それとも「過敏」なのかは難しいところですわなあ。今の世の中はあらゆることに対して「過敏」のような気がします。

 

西川のおにぎりに対する感覚は「過敏」だと自分は思うし、またそのことに対して特に関係のない人たちがわーわー言うのも「過敏」だろう。「ここがヘンだよ日本人」でわーわー言ってたのは「ケビン・クローン」だし、自分が敬愛してやまない西内まりやの恋人は「呂敏」だ。

 

……たいな、この程度のしょうもないボケに目くじらを立てるのはやっぱり「過敏」だと思う。そんなことに怒るならもっと敏感にならなければいけないことがあるんじゃないのか。たとえば自分がこの文章にしたためた魂の叫びとか、さ。