ラヂオの時間

日高晤郎が死去。


北海道ではもちろん、北海道以外でも「9時間のラジオの生放送を30年以上続ける男」として有名だった日高晤郎爆笑問題のラジオでもアルピーのラジオでも話題にされたことがある「ウィークエンドバラエティ日高晤郎ショー」。彼の歯に衣着せぬ言動に好き嫌いがはっきり分かれる人物ではあったが、その偉大さは誰もが知るところ。あの世でも軽快に毒づいてほしいものである。


自分は晤郎リスナーではなかったので、「今年の『皆のシュー』(北海道のセブンイレブン限定で5月頃に販売される日高晤郎ショータイアップのシュークリーム)は発売されないのかなぁ…」くらいな感慨なのだけども、STVラジオ(日高晤郎ショーの放送局)にとっては大きすぎる損失であることは間違いない。


しかしそんな巨星を失ったSTVラジオであるが、4月からとんでもないオバケ番組が始まっている。その名も「洋二と明石の無口な二人」。パーソナリティー木村洋二明石英一郎


2度の長期療養を経て、不死鳥のごとく復帰を果たしたSTVの看板アナウンサー木村洋二大泉洋と組んだ番組「1×8いこうよ!」は北海道ローカルながら日本各地でも放送されており、全国での知名度もある。その相手をするのがSTVの2年後輩にあたる明石英一郎アナウンサー。このブログにも何度となく登場しているが、自分のラジオの神様は伊集院光でも爆笑問題でもなく明石英一郎。「うまいっしょクラブ」「アタックヤング」を聴いて自分は育ったのだ。また、北海道出身の30代以上の人間であれば「明石・洋二のん!?」を知らない人は殆どいないのではないか。STVが誇る名コンビである。この二人が定年退職が見えてきた今ラジオでコンビ復活である。しかも、月〜金の昼12時から15分の帯で。


3月まで明石アナは「それ行け!オッサン大作戦」というオッサンのオッサンによるオッサンのための番組を放送していた。こちらの最終回がアナウンスされ、自分を含めた全道のオッサンどもは涙したのだけども、「無口な二人」が始まることを知り興奮したのも自分だけではあるまい。それくらい道内のオッサン(オバサンも)にはこの二人の共演は「奇跡」なのだ。そしてこの二人を知っている人ならもう当然に知っていることだが、この二人は全く無口ではない。



月曜、火曜と放送されたものを聴いたのだけども、もう15分ただ脈絡なく喋っているだけなのになぜこんなに面白いのか。月曜はスマホの話。火曜は白菜をクリームシチューに入れる入れないの話。平日昼間12時の時間帯なんて完全に主婦やご老人向けの時間帯なのだけど、全くそういう感じではない。こういう挑戦的な番組が放送されるなら、STVはまだまだ大丈夫だ。興味がある方は是非radikoプレミアムで聴いてみてほしい。


晤郎が亡くなり、洋二明石が復帰する。北海道のラジオもまだまだ目が離せない。