永遠のトリニティ

北海道で昨年の「高校生クイズ」が再放送されるので、このタイミングで書いてみる。てか事前特番放送せずに再放送だけってどんだけ集める気がないんだSTVよ。そりゃ昨年228人しか集まらないよな。


それはともかく、今年の高校生クイズ。昨年の高校生クイズが久々に高校生クイズだったことを受けて自分はこんな文章を書いたわけですけど、今年もその路線はどうか継承してほしいと願うばかりだ。しかしそんなことを願う前にとんでもない情報が飛び込んできていた。それは「今年は2人1組」という、高校生クイズ史上初の試みとなっている。これはいったいどういうことか。


ひとつは、「やっぱり募集人数を増やしたい」ということなんだと思う。少子化の折、2人1組であれば3人より集めやすいし、誰かひとりの都合が悪くなってドタキャン、なんてこともなかろう。参加するハードルを下げてあげることが増員の第一歩ということなんだろう。「参加のハードルを下げる」ことの大切さに気付くのが10年遅いのだが仕方あるまい。


そしてチームの人数を減らすことが、今度は逆に海外などに連れて行くときに参加チームをたくさん連れていける、なんていう予算の面では好都合なのかもしれない。参加してもらっても本戦に出場できるチーム数が少なければ、それはやっぱりワクワク感が薄れるというもの。参加してもらう以上はより多くのチームが楽しめる状態にしたい、という考えは悪くない。また、今まで3人だったものが2人になることで、クイズの見せ方に新たな展開があるのかもしれない。


とまあ、好意的な解釈を考えてみたが、自分にはこれが限界である。それを大幅に上回るデメリットしか思いつかないのだもの。


まずは、昨年標榜した「チームワーク」という概念が消える。ここで何度も説いているが、高校生クイズ最大の肝は「高校生のチームワークが織りなす青春模様」なのだ。昨年の御子柴さんが無意識に片方の男の子に飛びついたときの、飛びつかれなかったほうの複雑な感情こそが高校生クイズ。3人だからこそ面白い。しかし二人ではそんなことも起こりえない。チームワークではなくただの「コンビネーション」だ。ちょっと意味合いが違う。


しかし何より自分が一番気に食わないのが「カップルで参加する奴らが登場する」であろうということだ。高校生クイズは青春である。しかしカップルがイチャつく場所ではない。高校生カップルが勝ち進む様なんて見たくないのだ。自分が見たいのはあくまで「3人の人間模様」なのである。そこらへんどう思っているのかやっぱりスタッフに聞いてみたい。カップルがイチャつく場を高校生クイズが提供するのか。いやもちろんカップルが勝ち進むことはそんなにないと思うのだが、けどどうせカップルが勝ち進んだらそいつら注目されるでしょ。イヤだなあ。


全国大会が放送されるまで「2人1組」という試みがどう影響するのかは分からない。けど、自分が危惧したような「カップルがいちゃつく場所」となったならば、たとえパーソナリティがももクロちゃんであろうとも自分は声を大にして「早く別れろ!」と言いたいと思う。去年の路線を変に解釈しないでほしいと切に願う。