やり手がいる

・臨場
ドラマのほうは相変わらず「臨場」テイスト満載で、もうお腹一杯な感じでたまらないです。「不毛地帯」なき後のドラマ欲求を満たしてくれています。


最近の臨場はドラマ本編もさることながら、随所随所で視聴者に対する遊び心というか悪ノリ感が出てきて、それがまたたまらない。例えば倉石(内野聖陽)の決め台詞であるところの「俺のとは違うなあ」であるが、毎回違う場所にぶちこんでくる。


例えば水戸黄門の印籠であったり、「金田一少年の事件簿」における「ジッチャンの名にかけて!」だったり、大抵決め台詞ってのは出てくる場所、場面、時間というのは決まっている。ドラマの盛り上がりの「ここぞ」という場所で出てくるからこその「決め台詞」である。


しかし「俺のとは違うなあ」は、それこそほかの決め台詞とは違う。もちろん現場での捜査官の見立てが「俺のとは違う」からこそ話が進むわけだけども、かなり序盤で出てきたり、はたまた何てことはない場面でポロっとこぼしたりする。


1stシリーズではかなり大袈裟に倉石にこの発言をさせていたのだが、作っているほうも飽きたんだろう。「俺のとは違うなあ」発言をあらゆる角度でぶちこむことに楽しさを覚えているに違いない。また、今週に至っては「俺のとは違うなあ」CMまたぎという新たな技を開発。次週は前後編の話になるので、もしかしたら話またぎ「俺のとは違うなあ」が見れるかもしれない。


視聴率も平均してかなり良いことがこのような遊び心に繋がっているのだろうが、さらにぶっ飛んでいるのがモバイルのコンテンツ。前述「俺のとは違うなあ」着ボイスはもちろんのこと、今週配信されたのは小坂(松下由紀)の「臨場要請です!」着ボイスに加え、立原管理官(高嶋政伸)の「帳場を立てる!」着ボイス。次週予告の時に上下帯にその情報が出されるのであるが、思わず笑ってしまった。誰が「帳場を立てる!」着ボイスをDLするんだろうか。自分のような人間だろうが。


というわけでとっても面白い「臨場」も今月でまたお終い。7月からのドラマはなんだろうなあ。そういやキムタクドラマ1回も見てないな。いつもなら初回くらいは必ず見るんだけど。誰か感想教えてください。今更。