言いたいだけ

瑛太つながりで「VOICE」の話。今週放送された第6話で扱われたのが「代理ミュンヒハウゼン症候群」。ミュンヒハウゼン症候群は周囲の気を惹くために自分が病気であると偽ってチヤホヤされたいという自傷行為を含む詐病のこと。そんで「代理」がつくと、周囲の人物にみずから怪我や病気をさせて、その世話をすることで周囲の気を惹こうとするもの。母子家庭の母と子にみられるケースが多く、「自分はこれだけ頑張っている」というのを母親が周囲にアピールするために行われるらしい。母親の子どもに対する虐待につながることからも問題となっている。ちょっと前に子どもの点滴に腐った水を混ぜた母親のケースがこれ。


今回ドラマで扱ったのは兄妹というケースで、基本的には前述の構図と同じ。この症例が登場するだけで物語の骨格が決められるので、ドラマとしては是非とも扱いたいテーマであることは想像に難くないわけだけども、一応「VOICE」は遺体が相手の監察医のドラマであって、バリバリ生きている人間の症例である代理ミュンヒハウゼン症候群とは本来関わりようがない。けども強引に話に組み込んできた。


しかもその代理ミュンヒハウゼン症候群の被害者となった妹を演じたのがツナ女こと志田未来であって、なにかこう確実に「狙ってきた」感じがあるのはいやらしいです。まあ個人的にはドラマの中の人が「ミュンヒハウゼン症候群」と言いたかっただけなのでは、という気がしますけど。自分がここで取り上げたのも「ミュンヒハウゼン症候群」って書きたいだけですから。口に出して読みたい日本語。