お縄

日テレで放送していた「特命記者」がそこそこ面白かったです。日テレの正義と独善紙一重の「特命記者」が様々な事件を追跡。事件解決に至るまで(あるいは逮捕の瞬間まで)を追いかける。途中でうやむやになるものもあったけど。


中身は今まで日テレの報道各番組で特集したものの寄せ集めであり、報道番組マニアの方なら全て見たことのあるものだったのでしょう。自分は普段そういう番組をあまり見ないので(特番でやってたら見るくらいのもん)結構面白く見れた。ま、前半見てないんですが。


でまあ普通に面白かったのだけど、ひとつ本筋とは全く関係ないところで笑わせてもらった。スリを追う警視庁捜査3課の刑事のニックネーム。今後の捜査の都合上顔出し名前出しNGなのは当然なのだけど、視聴者にとって捜査員が分かりやすいようにニックネームがついている。ひとりは「主任」ときわめて普通というか妥当なニックネームであるが、もうひとり赤いマフラーの捜査員のあだ名が「ルパン」。


ルパンじゃおもいっきり財布盗むほうだろうがよ。


ま、赤いマフラーでちょいとオシャレな感じが赤いジャケットの伊達男ルパン三世に似ていたのかもしれません。ルパンを放送している日テレということもあるのだろう。けど、ルパンはご存知の通り泥棒であるからして、よりによってスリを追う刑事のニックネームにはいただけないだろ。どう考えても「刑事が追いかける凄腕のスリのコードネーム」でしょうが、ルパンなら。


電車の中でスリの男に注視するルパン捜査員の映像が流れる。二人とも顔はボカされているから、「男」「ルパン」というテロップがつくのだが、あの映像だけ見たら確実に犯人は「ルパン」のほうだと思う。


日テレの報道班はたまに「わざとやってるんじゃねえのか」というお笑い種なことを平気でやらかす。今回のルパンもそのひとつだとは思うんだけど、逆に「これって視聴者が試されているのだろうか」と思えてしまうから怖い。