恥ずかしいこと

たむらけんじ焼肉屋で食中毒が起きたそうな。


現在たむけんの焼肉屋は大阪3店舗に名古屋1店舗の計4店舗あるようだが、そのうちの名古屋の店舗のレバ刺しが食中毒の原因となったようだ。まあ夏場のナマモノは飲食店だろうが家だろうが危険であるとはいえ、やはり食中毒を出してしまうのは頂けない。


というわけで経営者のたむけんはいつもの獅子舞姿を封印し(とはいっても、獅子舞姿なのは関東のテレビだけで関西ではちっとも獅子舞ではないようだが)グレーのスーツ姿で謝罪。当然ながらボケは一切なく、神妙な顔つきで謝罪に徹していたらしい。動画を見てないのであくまで「らしい」なのだけど。


そんでまあ、いち飲食店の食中毒とはいえ経営者が芸能人、しかも焼肉屋という副業を大々的に宣伝しているたむらけんじの店舗であれば芸能ニュースも放っておくわけがなく、スポーツ新聞も記事にするというものです。で、だ。自分はスポニチとサンスポのウェブサイトの記事見出しを見て、ちょっと驚いたのである。


あちゃ〜!たむけん焼肉店で4人食中毒…(スポニチ
あちゃ〜!たむけん焼き肉店で食中毒騒動(サンスポ)


同じ事件の内容を伝えるものであるから、見出しが各紙によってあまり差別化されていないのはある程度仕方ない。しかし事件の内容ではない「あちゃ〜!」という部分がまるっきり同じってのは、これなかなか珍しい。


理由ははっきりしている。たむらけんじの持ちネタ「ちゃ〜」にひっかけて、「あちゃ〜」という言葉をチョイスしたのだ。食中毒という被害者が出ている事件に関して、たむら本人が一切おちゃらけ無しで謝罪しているにも関わらず、両紙の記事見出しは「ちゃ〜」というネタを引っ掛けて軽く面白を狙っているのだ。


別に自分はモラリストではないから、これを目くじら立てて「不謹慎だ!」と怒ろうとは思わない。死人が出ているわけではないし、なによりたむら本人が「あちゃ〜」というネタをやったわけではない。もちろん本人がやったら経営者失格の不謹慎だろうが、スポーツ新聞の見出しくらいでは不謹慎とは思わない。


しかしこの両紙は不謹慎以上に恥ずかしいとは思う。たむら本人がマジメに謝っているものを、彼の持ちネタに引っ掛けて見出しにしようという根性がさもしいのがひとつと、何より恥ずかしいのは、おそらく両紙とも結構自信満々で「ちゃ〜」と「あちゃ〜」を掛けた見出しは面白いと思っていて、それを見出しにしたら思いっきり被っていたという点だ。「ちゃ〜」と「あちゃ〜」を掛けて見出しにするセンスもいかがなもんかと思うが、これがよりによって被ってしまうという恥ずかしさ。なんて低いレベルで争ってるんだ、と他人事ながら心配になってしまう。


真剣に謝っているたむけんを茶化すセンスも恥じてはほしいが、そのセンスが他紙と丸かぶりしている事態も充分に恥じてほしい。これを恥ずかしいと思えないのであれば、ちょっとどうかしてる。少なくとも自分は「俺(おれ)は上げチン」「(女性の名前)を縛って、おもちゃでいじりたい!いかせたい」などと女性にメールを送信した(スポニチより引用 笑)ことがバレたくらい恥ずかしい。


ハトヤ渡辺和洋アナウンサーを応援します。