なかったことにして

ウルルン2008
星野真里さんが出演するつうことで見たわけですが、いつのまにか「ウルルン2008」というタイトルに。オープニングを見たとき「ウルルン2008」になっていたことに気付いたけども、特に気に留めることもなく見ていたらOPで既に久本と溝端がいないことに驚く。そしてその代わりに傍らにいるのは石坂浩二。初代ウルルンからの出戻りである。


中身は中身でいつもの「ウルルン」なんだけども、クイズパートがなくなっている。体裁としては「クイズ番組」だったのだが、これで完全に旅番組にカテゴライズされた。そもそもこの手の番組にクイズパートは必要なのか?ということは誰しもが思っていたことだろうが、一切無くなってしまうとそれはそれで寂しいものだということに気付かされた。でもトータルで考えればやっぱりなくて正解だろうなあ。


星野真里が旅人だったということで、途中から「金八」こと武田鉄矢が登場。普段バラエティでも喋るのが不得手な星野ではあるけども、一応主役である星野よりも喋っていた武田鉄矢。うーん。本当に必要だったか、武田。


リニューアルされてから数字が落ち、テコ入れでもって元のウルルンスタイルに戻りつつあった「ルネサンス」だったが、今回の「2008」リニューアルでもってほぼ完全に元に戻った。余計なアシスタントが減り、石坂浩二だけが戻り(残り)、クイズもなくなる。クイズがなくなるとウンチクを披露できないという点で石坂浩二の存在もややボヤけてはしまうが、少なくとも久本溝端よりはいる価値がある。番組のリニューアルとしては「ウルルン」から「2008」に移行するのが正しい順序であり、繋がりもストレートだ。「ルネサンス」は蛇足でしかなかった。


紆余曲折を経てあるべき方向へ向かうというのは決して悪いことではない。だから「ルネサンス」にも意味はあったという捉え方は出来るのだろうが、でもやっぱり単純に「しょうもない空白の一年間」と捉えるのが妥当のような気がしてならない。それと同時に「ダメだと思ったら元に戻す」という出来そうでなかなか出来ないことをしたのは褒められていいのでは。