乙女はどうなった

3年B組金八先生
地味ながら佳作、という話は何度か書いたのでここでは省略。やっぱり金八の視聴者が金八に求めているものとのギャップが数字の低さの原因かもしれない。


最終回にのみスポットを当てて話をすれば、やはり重要なのは誰が卒業の答辞をするか。シリーズごとのMVPを発表する場でもあるこの場所に誰が立つのかは金八ファンなら重要。結論としては名前を呼ばれたのは長谷川孝志(坂本優太)であったが、3B全員が答辞をするという変則スタイル。本命は美香(草刈麻有)で対抗は大将(亀井拓)だったが、「ひとりひとりが主役」の今作においては、まあ妥当なところなのかも。でもこういうところも往年の金八フリークには物足りないような気がする。第6シリーズでの上戸彩の答辞は圧巻だったからなあ。


2時間SPではなく通常放送だったため、金八から3Bへの贈る言葉があるかどうか心配だったのだけど、無事あったので一安心。もしなかったら自分がここで 25人分全部書こうと思ってましたから。


何度も佳作とは書いたけども、前半はいじめを描きつつも後半同じように日常生活にスポットを置いた第4シリーズに比べると多少の物足りなさを感じるし、案外投げっぱなしで終わった物事が解決したかのように終わっている(たとえば千尋守銭奴っぷりは是正されなかったはずなのに、いつのまにか是正されたことになってる)こともあるし、手放しで褒めるわけにはいかないんだろうなあ。


何より一番気に食わないのは予告シーンで乙女(星野真里)のウェディングドレス姿があったにも関わらず、本編で一切放送されていないこと。おそらく乙女の結婚問題にも何かしら決着をつけるつもりだったんだろうが、最終回が2時間じゃなくなった関係で(おそらく当初は2時間にするつもりだったのに、数字が取れないから1時間に切り替えたのだろう)そのエピソードはカットせざるを得なくなったのではないだろうか。結局今回も乙女の結婚はうやむやになって終わりました。もう次回作は見込めないけども、もしあったとするなら何事もなかったかのように次の恋愛をしているような気がするぞ、乙女。


あと今作の生徒は、近年の子役のレベルの高さを鑑みれば大根が多かったように思いますし、さらには番組放送中に共演者同士付き合っているかのようなプリクラが流出したりしまして、気合の足りなさも感じました。まあ数字が低いからしょうがないか、と言いたくもなる。☆2つ半。