歪んだエロ基準


やりにげコージー」に杉作J太郎と蒼井そら

今最も見逃せない深夜番組「やりにげコージー」であるが、今田耕司東野幸治が繰り広げる「これぞ深夜番組だなー」と思わせるトークが炸裂するディープな番組である。やはりこの二人の組み合わせは素晴らしい。

さて、そんなこの番組に先日登場したのが漫画家の杉作J太郎と、ヌードアイドルの蒼井そら。杉作J太郎をテレ東で見るのは「対爆笑問題」以来であり、その時も大爆笑しながら見た記憶があるのだが、今回も大爆笑しながら見ていた。前回もしていた「加護亜依ハチマキ」を今回も着用。加護ヲタであるJは(番組中で杉作はずっと「J(ジェイ)」と呼ばれていた)加護の話をするときはハチマキをしないとダメらしい。相変わらずだなぁ、と。

余談ではあるが、「対爆笑問題」の時に出演していた杉作をたまたま加護本人が番組を見ていたらしい。彼女は爆笑問題に「凄いびっくりした」と語ったらしいが、一体本当は何を思って番組を見ていたのかは本人のみぞ知る。

話がそれた。Jの話。

そんなJはAV女優の沢口あすかの大ファンだという。深夜番組っぽい話でございますね。まあ別に杉作のAV談義なんぞここで評論することではないので内容はスルーしておくが、その後「蒼井そらも好きだ」という話をし始めた。

蒼井そら。番組中では肩書きがずっと「ヌードアイドル」となっていたが、これを読んでいる男性諸氏はおそらくご存知であるように、彼女もAV女優である。ただ、どうやらテレビでも活動を始めるらしく、AV女優であることは伏せられたようだ。長い間AVアイドルのトップを走っていた彼女が今更「ヌードアイドル」とか言われても、我々はもっと凄いもん見てるいう話ですね。

別に彼女がAVアイドルだろうがヌードアイドルだろうが、そこらへんは問題ではない。問題は「乳首」と「あえぎ声」である。

彼女が「ヌードアイドル」と申すからには、ヌード写真を番組において紹介しないわけがない。しかし、昨今のテレビの「おっぱい離れ」は深刻なもので、ご丁寧に乳首が隠されていた。乳首が隠れていたんでは、全然インリンとの差別化が図れない。乳首が隠れたうえで「エロテロリスト」を称しているインイリンは今日のテレビにおいて最強のエロスである。

いや、別に乳首を見せろとか言いたいわけではない。別にテレビでなんぞで見なくても、いくらでも見れますから。ただ、問題なのは「乳首はダメで喘ぎ声はOKなのか」つう問題だ。

蒼井そら登場後、Jは「蒼井そらに感じた声で『J太郎』と言って欲しい」という変態丸出しのリクエストをしていた。みんなAV女優ありきのリクエストじゃねえか、と思いつつ。杉作が蒼井に足ツボマッサージを施して声を出させるというルールだったわけですが、蒼井そらも妙にやる気で、リップサービスとでも言うんですかね、結構いやらしい声を出すんですわ、これが。

「深夜番組に蒼井そらの喘ぎ声が聴けてよかったです」なんて感想は中学生じゃないから言うつもりはない。自分が言いたいのは「乳首はダメで喘ぎ声がOKというのはエロの基準がおかしくないですか」と。本当にいやらしいのはどっちなんですか、と。

自分はここで「喘ぎ声」と書いたが、勿論建前は「足ツボマッサージに感じる声」であり、そこのところではエロ基準値として「乳首>喘ぎ声」なわけです。ただ、普通に考えればどう考えても「乳首<喘ぎ声」なわけで、建前さえずらしておけば、そこらへんのルールは無視できるんですか。どうなんですか。

テレ東が伝説のエロ深夜番組「ギルガメッシュナイト」を放送していた実績は買う。そして自主規制の厳しくなったテレビにおいて、どれだけギリギリのところでエロスを発揮できるかという瀬戸際で戦う姿勢も買う。ただ、実質的な意味においてそこら辺の順列がどうでもよくなってしまうようなルールの破り方があるならば、最初から乳首くらい見せてしまえばいいんじゃねえのか、と言いたいわけですよ。自分にはそこらへんの基準がどうしても理解できないわけで。


たいして深い考えもなく書いた文章だが、よくよく読んでみると「めっちゃ乳首がテレビで見たくてたまらない人」の文章ですね、こりゃ。結局本音はそこにある、ということか。でも乳首はダメなのに来週の「やりにげコージー」のゲストがノーブラのインリンってどういうことよ。来週も見ちゃうじゃねえか。