オスですから

可愛い女の子が好きだ。

いきなり唐突になんだ、この書き出しは。

トリビアの泉」のコーナー、トリビアの種にて「フィギュアスケートの選手は何回回れば目が回るのか」という疑問に対して、実験台になったのが現在女子フィギュアスケートで活躍する安藤美姫が登場。まだ16歳。

フィギュアスケート界のミキティだなんて呼ばれている彼女が自分の耳に入らないわけがなく、その存在は知っていたし、実際に彼女の演技しているのをテレビで見た事はあったが、まじまじとテレビで見るのはこれが初めて。確かにかわいいんだ、これが。VTRの最中もタモリやら八嶋やら高橋やらがしきりに「可愛い」を連呼。自分もそれに同調。

しっかし、今回のトリビアは「ただ彼女が可愛い」というだけでなく、2000回回っても結局彼女が目を回すことなくドクターストップにて実験が終了した。どんなに些細な下らない疑問に対しても時間と労力と金を惜しまず使うトリビアが初めて白旗を出した相手が彼女であった。

2000回回されても平然と細い道を走ってポーズを決める。可愛い。つうか凄い。「絶対満開(の評価)をもらう」と笑顔で宣言していた無邪気な笑顔は、結局タモリにいともあっさりと満開を出させてしまった。一人勝ちである。

なんだかいいように16歳の小娘にしてやられたと思えど、「可愛いからいいや」の一言で済まされそうなこの事態。でも本当に凄いのは2000回回ってもビクともしない三半規管を持ち合わせているフィギュアスケートの選手なんだということを忘れそうになる。きっと銀メダリストの伊藤みどりがやっていても2000回は無理かもしれないけど、相当にいい記録が出たはずである。でもきっとその場合はタモリも八嶋も高橋もそれほど興奮せず、8分咲きくらいの評価で恙無くコーナーは終了したんだろうな、という漠然とした予測がつくあたり、やっぱり若さと美貌ってのは特だなぁと。

そんな爽やかな気分に一人浸ったまま通常のトリビアに戻ったら、最後のネタが法隆寺のチ○ポの落書きとは、最低の締め方ね。しっかし、これすら制作側の思う壺だという感じが、なんとなく心憎く思えたりする。すっかりトリビアマジックにやられた水曜の夜。


本文はここまで。以下モーヲタ一人語り。

二人ゴト」というモーヲタ専用の番組がテレ東系で深夜に放送されているのだが、その副題が「○○とあなた」。○○には、その日担当のモー娘。が入るのだが、そこには愛称が入るわけである。例えば、既にモー娘。ではないが安倍なつみだとすれば「なっちとあなた」である。吉澤ひとみであれば「よっすぃ〜とあなた」なわけだが、自分はここに入るのはあくまで愛称だという観念があり、事実今まではそうであった。紺野ならば「こんこん」、高橋ならば「愛ちゃん」、亀井ならば「えりりん」である。しかし、しかしだ。ここにきて矢口が登場したことで自分の思惑は一気にぶっ飛ばされる。「おいらとあなた」。

矢口は自分のこと、つまり一人称を「おいら」と呼ぶ。彼女の初エッセイのタイトルが「おいら」であり、ファンの間では矢口の一人称が「おいら」なのは公然の事実なのである。しかし、今回「二人ゴト」の副題に「おいら」が入るのは、正直驚いた。愛称というのはあくまで愛称であって、自分が使うものではない。「なっち」だけは安倍本人も使用しているが、吉澤の「よっすぃ〜」をはじめとして、他の娘。の愛称は自称ではない。

その事実から導き出される結論として、「○○とあなた」というサブタイトルには「第三者から見た娘。とあなた」という意味あいがあるんだと思ってた。しかし、ここにきて矢口が「おいらとあなた」ということは娘。側からの視点としての「わたしとあなた」という意味になる。まるっきり別視点だ。

いや、制作側はこんな深夜の、しかもヲタ専用の番組についてここまで思慮をめぐらせているとは全く思っていないので、なんとかお客さん(=視聴者=ヲタ)を喜ばせようと思って、一般にはあまり耳馴染みがなくてもヲタには周知の「おいら」という一人称をぶち込んでおけば勝手に悶絶するだろうとでも思っていたのだろう。事実その通りだろうし。

ただ、こういうサブタイトルとかって案外気になるのよ。だから、「愛称」なのか「自称」なのかはちゃんと区別してもらいたわけで。矢口の愛称ならばちと古いが「まりっぺ」、もしくはネット上ではお馴染みの「ヤグヤグ」とかが適切なわけで、「おいらとあなた」は違和感を感じずにはおれないわけである。

一応、これだけ丁寧に考察しているし、長さも適切なくらいだから普通のネタとしてあげればいいんだろうけど、あまりに対象が狭すぎてそして自己満足な文章であるから、あえてこういう形で発表した次第です。ここがモーヲタテキストサイトならば堂々とこういうことやりますけどね。