綾小路きみまろ、パクる

日本の芸能界という魔境は芸能人の使い捨てが激しい。この1年間を見てもいったいどれだけの芸能人が消費されてきたのだろう。いまやテツandトモが大ブレイクしてしまい、タッキー&翼のときに引き合いに出していたころが懐かしい次第である。彼らが「消費」され尽くすのはいつのことなのだろうか?そんな前置きはどうだっていい。

今日の話題は綾小路きみまろである。芸歴が30年を超えたところでなぜかブレイクしてしまったおっさんである(おっさんは誉め言葉ですよ)。たけしが「昔から知っていて、今の芸風は彼の口調が参考になっている」というような趣旨の発言までしたことでも有名だ。以前にそんな話は一言も聞いたことなかったけどな。本当か。

で、中高年を「愛をもってけなす」という毒蝮テイストな芸風はやはり中高年の支持者が多く、一応若者である自分の感覚からすればさほど面白くもないようなネタでさえ、ひとたびきみまろが中高年に向けて発すれば大爆笑となって還元される。やはりこれはすごいことである。「凄い」と言えば、きみまろの息子さんは東大医学部にいる(いた?かな)ようだ。これも凄い。

で、そんなきみまろに持ち上がったのが「パクリ騒動」である。彼のネタの一部が「お〜いお茶」の伊藤園が主催する「サラリーマン川柳」のネタを使用しているという疑惑が持ち上がった。で、きみまろ氏本人に確認したところ、あっさり「パクリ」を認めるという事態になった。彼曰く「こんなに人気が出るとは思っていなかったので、もしそのことを追求されたらどうしようかと思った」だとさ。

本来ならネタのパクリというのは、それが例え有名であろうとなかろうと許されるもんじゃないとは思うが、きみまろに関して言えばこんだけ素直に認めてるんだから許してやろうという気持ちにならないでもない。しかしまあ、ネタならともかくそのネタを書き起こした本が売れているのだが、その権利関係はどうなるのかが気になる次第ではあるが。

で、きみまろのパクリ騒動があった。しかし私は昨日もっと衝撃的な事態を目の当たりにした。

笑点」の大喜利小遊三がきみまろのネタをパクっていたのだ!

パソコンに向かいながら茶の間で流れる笑点の音声を聞いていたら、小遊三がきみまろのネタをパクっていた。聞き間違いではないはずだ。これで聞き間違いだったら今日の駄文は丸々削除かもしれんが、まあいいや。で、おそらく小遊三だって「パクろう」という下心があってパクったんではないと思う。きっときみまろのネタを聞いていてそれが頭の片隅に残り、思わず使ってしまったのだと(思いたい)。

それにしてもこれだけ「消費」されていて、特に笑点にも何度か登場したことのあるきみまろのネタが使われているのに関わらずそれをスルーしてしまうという「笑いに対するいいかげんさ」というのは一体どういうことだ。別に「真剣にお笑いを見ろ!」とかそういうことじゃなくて、「パクリ疑惑」とかそういうことを持ち出すんなら、それくらい気づいたらどうよ?つう話である。

しかしまあ結局のところ得意の泥棒ネタの一環に過ぎないのか、小遊三

まさかネタまで泥棒するとは。おあとがよろし・・・・・・・・・・くないな、こりゃ。それにしても笑点をある程度見てないと通じない文章ですまない。