3月30日に放送されたK1の放送で、ミルコ・クロコップVSボブサップという試合が行われた。
結果は1Rにミルコがボブサップの顔面を打ち砕いて(目のあたりを骨折したもよう)あっさりとKO勝ち。自分は別に格闘技にそれほど興味や関心があるわけではなく、放送されているのを目にしたらちょっと見てみる、くらいなもんなのだけど、このボブサップの試合はけっこう楽しみにしながらテレビを見ていたわけである。それがあっさりとしたKO負け。
「つまらん」
ボブサップがあっさり負けた後に口をついて出たのがこの言葉。つまらないと思いませんか?いや、つまらないでしょ?
この試合はメインイベントですから試合順はラストです。つまり放送順もラストだったわけで、その間に散々この試合について煽られるわけですよ。それがあっさり1分半で決着だもの。単純にがっかりしたわけであります。
しっかしまあ面白くないのは、テレビがボブサップを人気タレントとして扱うのとは正反対に、K1の番組内容としては「サップの敗戦を前提に作られた感じ」が充満していた。結局サップは負けたわけだけども、そもそも番組の作りが「サップはタレント業にかまけて練習がおろそかになった」という感じで紹介しているのはどうなんだろう。
確かにボブサップはタレント業も忙しくトレーニングの時間が削られたのは事実だろうけども、サップがタレント業にかまけて格闘家としてのプロ意識がなかったわけではないだろう。単純に人気者の宿命だから。なのに、番組は完全なミルコひいきなのだ。
で、それの極めつけがレフェリーをしていた角田信朗が試合終了後サップに対して上記の内容を踏まえたようなコメントを発表したことである。違和感大アリだ。角田の発言は確かにそのとおりなのかもしれない。けど、角田さん、おはスタで「おっは〜」ってやってるじゃない、アンタだって。タレント業のこと非難するのはやめようや。それは言いっこナシですよ。滑稽だわ。
ただ、かといってサップが勝てばそれはそれでつまんなかったのかも知れないね。サップのKOされたときの苦悶の表情なんかは非常にコントっぽいし、良くも悪くもテレビ的だよな、ボブサップ。
・「千と千尋の神隠し」アカデミー賞獲得
日本のアニメは優れているんだから、海外で評価されて当然だしそれほど騒ぐことではないだろう。ま、めでたいのはめでたいが。