マーシー自爆す

29日に田代のこと書きました。結構ひどいこと書きました。良心で胸が痛み、一昨日は眠れませんでした。嘘です。
ただ、別の意味で今晩は眠れないかもしれません。先日取り上げたかの名著?「自爆」を立ち読みすることに成功しました。断片的にではあるけど。でも肝となる部分は読めたと思う。ただ、全部読んだとしてもせいぜい15分というとこだろうか。あまりに内容がない。薄すぎる。


飯島愛の「プラトニックセックス」くらい内容が薄い。


内容も薄いが彼女の著作同様、字の大きさも大きいし、文庫本にしたらせいぜい50ページで収まるのではないかというくらい薄い。つまり、ほとんど「読む」という作業を要しないで内容が汲めてしまう「立ち読みのためにあるような本」である。しかも、事件に関係する部分は最初の20ページくらいだから、そこだけ読んでも事足りる。間違いなく買うまでの本ではない。

そんな自分が立ち読みして読み取った内容の説明を。まずこんなくだりから入る。予め断っておくが自分がネタのために嘘を書いているのではない。その衝撃の告白とはこれだ。


「俺にその手の性癖は全く無い」


唖然。自分の目を疑いました。うそーんてなりました。完全否定ですやん、マーシー。気づいたら盗撮していて、気づいたら風呂場にカメラもって覗きをしていたそうだ。


そんな都合のいい展開あるかよ!


それを証明する根拠として、お互いのすべてを知っている妻が犯行がバレた時に田代に向かって「ウソでしょ?」みたいなことを言ったらしい。それに対して田代は「やっぱり妻は俺がそんな人間でないことを知っている。だからウソだと思ったのだ。第一そんな性癖を隠したまま20年も夫婦をやっていることなんてとてもじゃないけどムリだ。」


たぶん奥さんはそういうつもりで言ったんじゃないと思いますよ。


もし自分の父親が覗きをしたら(もちろんそういう性癖は無い)うちの母親だって「ウソでしょ?」って言うだろうよ。それし仮に父親にそういう性癖があったとしても「ああ、やっぱりね」とは普通言わないんじゃないでしょうかねえ?特に本人の目の前では。信じたくないだろ。信じられても逆に絶望に陥るだけだとは思うのだが。

こんなの書かれた日にはやっぱりまだおクスリの世話になってるんじゃねえかと思いたくなる。これが言い訳として通用するとでも思っているんでしょうかねえ?「ミニにタコ」レベルの言い訳だもんなー。


話を戻して、田代はその「気づいたら」の原因がクスリにあるとしていた。確か文中にはこうかかれていたと思う。

「そういう覗きや盗撮をする人たちの7割くらいは、クスリなどをやっている人たちに見られる傾向だと医者が言っていた。これを聞いて俺は『ああ、そうだったのか』を思った。」

多少文章に誤りがあるかもしれないが、大体このような内容だったと思われる。


こいつ、覗きについては反省してねえな。


この本の主張で一貫しているのは、クスリの怖さを思い知らせるらしく、覗きだの盗撮だのについては「自分の性癖ではない」との記述の一点張りであり、そのことについては「反省の余地が全く見られない」のである。全部クスリのせいにして責任丸投げ。

しかも後ほど、謹慎中にパチンコやってる姿がフライデーに撮られたが、「あれも盗撮だろ?あっちは良くて俺は駄目なのか?」みたいな記述まであった。確かにそれも「盗撮」であることは間違いなく、それも問題があるとは思う。ただ、この記述からは自分の覗きなどに対する罪の意識が感じられない。そう、彼にとって重大事項はあくまで「クスリ」のほうなのであり、覗きや盗撮は「どうでもよいこと」なのである。


そういう開き直りの態度ってどうよ。


いくら「クスリ」にそのような傾向があるからといっても、それが全ての原因ではない。自分に責任がないなんてウソだ。それなのに全て「クスリのせい」ではお話にならないあ。クスリも確かにいけないことではあるが、覗きだって許されるもんじゃないだろ。

そして先日も書いたが、「ミニにタコ」のギャグは「ウソ」であったことも書かれていた。しかも、あのギャグは「あの場しのぎ」のギャグではなく、そういう通報を受けて、事務所で会議が開かれて「こういう事にしよう」と決められた事項だったらしい。それであのギャグは相当に苦しかったと自分でも弁明している。

「普段はどんな切迫した状況でもギャグの思考回路が止まることはなかったが、その時ばかりはさすがの俺も凍り付いていた」らしい。さらに「本当ならば素直に誤りたかったが、芸能界は自分一人だけでいるわけではないので、ああいう形をとるしかなかった」としている。やっぱり恥ずかしいのは「ギャグ」のほうで「盗撮」のほうではないようだ。

詳しいことが知りたければ、何度も言うようだが立ち読みをお勧めする。事件のことは本当に最初の方だけで、この本の本編は「刑務所の中の体験記(しかも面白風)」である。それがこの本の核の部分だ。事件についての本人の客観的思考はなんらなされていない。あとは事件後の生活とか「泣くようぐいす』でのT・M・P(タシロ・マサシズ・ポジション)」の話とか「TIMEの『Person of the year』のネット投票において2ちゃんねるからの組織票でビンラディンを抑えて1位に輝いた話」だとか他愛もない話があるだけである。

要するに田代のネタの本である。反省点を探すほうが難しいです。あと芸能人の支えてくれた友人の話か。別に読んでも何も感動しません。もうこれだけ書いたら十分でしょう。読むのも飽きるでしょ、田代ばっか。こっちも飽きた。今後ネタにはもうしないと思うのだが、また書く機会に恵まれそうな気がする。