セクシーボイスアンドエイタ

・ヴォイス
瑛太主演の月9。法医学のゼミ生5人が遺体が残した「声無き声」をたよりに死の真相を探ることで成長していく物語。


20代以上のドラマ好きの方ならばおそらくこのドラマを見て「きらきらひかる」じゃないかと思ったはず。フジで11年前に放送された深津絵里主演のドラマ。もちろん細部は違ってはくるものの、おおまかな物語の流れはかなり酷似していると言っていいだろう。物語を包むトーンまで似ているような気がしてならない。まあ今回出演している役者が目当ての人たちは11年前のドラマを見てない人向けと考えれば、それほど気にするようなことでもないんだろう。


メイン5人は他のドラマからのイメージをそのまま引っ張ってきたような感じのキャラ付けであり、さほど目新しさもないけど安心して見ていられる。それよりも押尾学と結婚後復帰作となる矢田亜希子が全然優秀な先生に見えないのが気になるし困る。そもそも矢田亜希子ってえらく過大評価されていたように思うけども、今回の復帰作でもまだその過大評価を引きずったまま扱われている印象を受けるのだが、それってどうなんだろう。休業中に誰も彼女の女優としての評価を修正しなかったんだろうか。謎だ。


そういや「きらきらひかる」の話題ついでに思い出したので脈絡もなく書いておくが、「きらきらひかる」での柳葉敏郎の演技とさきほど放送された「コードブルー」での柳葉の演技はまったく同じだった。「きらきらひかる」での監察医の役のほうが多少茶目っ気があったものの、語尾の伸ばし方がまるで一緒。柳葉の医者のイメージって同じなのだろうか、という以前に10年で進歩してないほうが凄い。もちろん悪い意味で。


それはどうでもよく、ドラマのほうは「大きな期待は出来ないけども手堅く見れそう」という印象であり、出演者のファンなら見ておいて損はないだろうし、多少なりとも興味があればそれなりに楽しめるはず。一方で「きらきらひかる」に思い入れがあったり何か目新しいドラマを求めている人には向かない。自分は瑛太好きなので見続けはするけども、一方で「きらきらひかる」が好きなので(ドラマ録画してあるし)、積極的に楽しめる気はあまりしない。