昔の名前で出ています

小さい頃のあだ名を今でも覚えていますか。


自分はハンドルネームがハトヤですけども本名は全く関係ない名前でして、もちろん「ハトヤ」と呼ばれることは小さい頃はありませんでした。まあ本名は平凡な苗字に普通の名前なのでヘンなあだ名がつくこともなく大抵呼び捨てにされていましたけども、中学校のときは今ではちょっと恥ずかしい呼ばれ方(あだ名ではない)で呼ばれており、その名称で呼ばれると背中がゾクっとします。逆にその呼び方をするのは中学校の同級生(しかも女の子)だけであり、たとえ顔や名前を覚えていなくても「ああ、中学校の同級生か」と判別することが出来る。便利といえば便利だが、極力呼ばれたくない。


高校生からはまた普通に呼び捨てに戻り、その後もあだ名がつくことなく今に至ります。ハトヤというハンドルネームで呼ばれるのはここの掲示板かあるいはネット上で知り合った人くらいなもんですが、これも殆どいない。結局のところ本名呼び捨てがスタンダードな呼ばれ方になっています。まあよほどのことがない限り男性の場合はそれが普通でしょう。


あだ名なんてものは自分から積極的に呼ばせるものではなく、他人が勝手にネーミングすることが殆どである。自分も高校生のときに同級生に何の根拠もなく「オマエはチェキッ娘が好きそうだから、今日からオマエの名前はチェキな」と強引に名付けたことがある。彼は全くチェキっ娘など全く興味がなかったのだが、あだ名とは不思議なもので、数週間のうちに自分を含めた周囲もそして本人も「チェキ」と呼ばれることに何の違和感もなくなった。これがあだ名の恐ろしいところだ。名付けたきっかけなどどうでもよく、呼ばれているという事実だけが残る。


また、あだ名とは本人だけが知らない「蔑称」も含まれる。自分も裏ではどう呼ばれていたか知る由もないが、おそらく酷い名前で呼ばれていた(いる)のだろう。考えても仕方ないので考えないようにしている。むしろ陰で呼ぶのであれば徹底的に本人に漏らさないようにしてほしい。まあ自分も他人に相当酷い蔑称をつけていたので、自分がなんと呼ばれていようと文句を言う筋合いはないのであるが。所詮はお互い様の世界だ。


大人になると蔑称は本人の前で言わないのが当たり前になるが、子供の頃はあだ名と蔑称の境界線が曖昧で、蔑称と分かっていながら使うこともあるが、蔑称という意識はないけれど蔑称を本人の前で披露してしまうことがある。前者は好きな女の子にちょっかいをかける男の子がわざと使って気を引かせようとする行動などに見られるが、後者は何も考えていない精神が未発達な子供がやりがちである。今の子供はみんな無駄に老成しているのでそんな機会も減ったのかもしれないが、自分が小学生の頃は「そんな名前で呼んでやるなよ」という名前で呼ばれていた子供が結構いた。


特に今考えると最低なのが、下ネタのあだ名である。小学生の鉄板ギャグといえばうんこちんこですから、あだ名でもうんこちんこ言いたくて仕方なかったようで、直接とはいかないまでもこれらに関連したあだ名をつけられていた子はいた。別にちんこを出したとかうんこを漏らした(これはいたけど)とか理由ではなく、単に「語呂がいいから」という理由で。子供って残酷です。


そんな昔のあだ名を彷彿とさせたのが水曜の「いいとも!」のテレフォンショッキングのゲストだ。


緒川たまきん。


水曜のゲストは女優の緒川たまきだった。テレフォンショッキングの時後ろに飾られている花輪がある。そこには出演者の名前と送り主が書かれているのだが、「緒川たまきさんへ」という文字の「さんへ」が走り書きになっており、どう見ても「ん」一文字にしか見えなかった。だから結果的に「緒川たまきん」と読めた。これって完全に子供の頃の下ネタあだ名である。


これを見たときは思わず吹き出してしまったのだが、これを見たときに自分の小学生の時の同級生に玉木さんという女の子がいて、彼女もそういえば「たまきん」って呼ばれていたことを思い出した。名前か苗字かの差はあるが、どちらも「たまき」だけに「たまきん」と呼ばれていたのだろう。こう考えると玉木宏だって玉置浩二だって、子供のころは間違いなく「たまきん」と呼ばれていたに違いないのだ。悲しき「たまき」の宿命だ。


さすがに緒川たまきも35歳であるから、普段から面と向かって「たまきん」と呼ばれることはないだろうけども、酒の席なんかで酔っ払った人に「おい、たまきん!」とか呼ばれて、子供のころを思い出してイヤな気分になってあの美しい顔が微妙に歪むんだろうなあ、と昼間からすっげえ下らないことを考えてしまった。


でも調べてみると「緒川たまき」って芸名であり(竹久夢二の妻から拝借したものらしい。wikipediaより)、子供の頃に「たまきん」って呼ばれたことはないのである。自分の想像はいとも簡単に破壊されてしまった。「緒川たまき」が本名だと思っていた自分は騙されていたのである。


ウソつき。
(↑これが言いたかっただけ。)