これが愛じゃなければ

金スマ」で和田アキ子特集。

 

なぜ今更このタイミングで(歌手生活51年)和田なのか、というそもそもの疑問を取り払えれば番組としてはまあまあ面白かった。和田の生い立ちを見るにつけ、有吉のつけたあだ名「リズム&暴力(R&B)」が秀逸すぎて涙が出る。

 

というわけで内容そのものは自分が改めて書くほどのことではなかったので(しいて言えばヒロミがインタビュアーとして登場することにあまり意味はなかったことが気になったけど)さらっと流すのだけども、それよりも書いておきたいことがある。年に数回「気になる」テーマだけ録画して見るこの番組において自分が確認すること、それは「ベックはまだ出演しているのか」だ。

 

そもそもベックとは誰よ、という話からすれば、元々「金スマ」のレギュラーとして出演していたのはベッキーだった。それが不倫騒動で休業を余儀なくされ、その間にレギュラーとなったのが韓国人モデルのベックである。誰から何の説明がなくても「ベッキーの代打(特に名前)」的なことは分かるわけで、それは番組から「ベッキーの復帰を待ってますよ」というベッキーと視聴者へのメッセージだったことは想像に難くない。

 

だから本来ベッキーが芸能活動を再開したときにベックのお役はご免となっても何ら不思議じゃなかった。現にベッキーは「金スマ」でテレビ復帰をしていたわけで、ここでベックとベッキーがそのまま入れ替わるのが自然だったのかもしれない。

 

しかし昨日放送された「金スマ」でもちゃんとベックはスタジオに座っている。ベッキーの不倫騒動が2016年のアタマで、テレビ復帰したのは約半年後。もうベッキーが復帰してから3年が経過しているわけだが、依然としてベックはそこにいる。

 

これが愛じゃなければ何と呼ぶのかハトヤは知らなかった。

 

このまま曲を作ればラグビーのドラマの主題歌になりそうな言い回しになってしまったが、これはもう愛としか言いようがない。それは金スマスタッフというより、たぶん中居正広の仕業なんだろうと思う。

 

スタッフはたぶん「ベッキーが戻ってくるまでのつなぎで」と思っていたはずだ。そしてそれは中居とて同じだっただろう。しかし「名前が似ている」というだけでイタズラに番組出演を決めた挙句、本人が戻ってくるときにハイサヨウナラ、はさすがに酷い。だからベックはいまだにそこにいる。これは愛だ。これが愛じゃなければ(もういい)。

 

いやもちろんこれは自分の勝手な想像でしかないんだけど、そういうことが出来るからこそ中居正広という人間はSMAP亡きあとも未だに第一線で活躍しているんじゃないのか。そんな気がするというだけの話。これで来週いなくなっていたら笑うな。これは愛じゃない。