そして誰もいなくなった

「HEY!×3」に元「folder5」のAKINA

自分は別にAKINAさんのファンではないので、別にどうという気分でもなくぼけーっと見ていたのだが、なんだかいつのまにかキャラが変わっているような気がした。あんなキャラだったけか、AKINAさん。もう18だというのに妙にギャルギャルしく。

元々は「folder」つうグループで、7人いたはず。ボーカルは小学生の男の子ダイチくんだったと記憶している。デビュー曲は「パラシューター」だったかな。あ、全然調べたりしてない(する気が起きない)ので間違ってるかもしれないけど、そこは大目に見て欲しい。本日の更新の裏テーマは「曖昧語り」だから気にしないで欲しい。

でまあ、確か「ポンキッキーズ」とかにも出てたような気がするんだなー。で、ダイチくんのボーカルが結構ハイトーンボイスで耳に残る感じだったんだけど、自分が次に彼らを見たときは既にダイチくんが抜けていた。もう一人見たからにやる気のなさ気な男の子もいたのだが、その子もいなくなって、「folder5」になっていたわけです。メインボーカルもダイチくんからアキナさんに変わっていました。今のAKINAさんですね。

男女混合のお子ちゃまグループから女の子のアイドルグループに変わったフォルダー5であるが、出す曲出す曲「イマイチ」なものばかり。唯一自分の中に残っている曲といえば「final fun boy」とかいう曲。表記が定かじゃないけど。曲の途中に「ファンボーイ!」とハイトーンで叫ぶとこがあるんだけど、そういう印象しかない。聞いたことのない人にとってはなんのこっちゃの記述だろうが、伝わる人には伝わって欲しい。

しかし、曲がイマイチだったようにグループの状態もイマイチだったようで、「うたばん」などに出演した際には不仲がどことなく露呈したりで見ていて「こいつらは本当に売れるつもりがあるんだろうか」とか思ったりしたことも。そう思ってたらAKINAさんがソロ写真集とか出したようですっかりソロへの助走段階に入ってるなー、と。

そして今回の放送でようやっとソロになったAKINAさんだったわけだが、余計なものを殺ぎ落として殺ぎ落としてようやくここまで辿り着いた、という感じがしないでもない。しかし、その最終段階に見えたものは何だ。地獄だろうか。

DT浜田の「他のメンバーは何処行ったの?」という質問に、AKINAさんは「他のメンバーもそれぞれやりたいことを」と言った。ここまでならまだOKだった。しかし、AKINAさんは続けて「やりたいことを探しに…」と言ってしまった。やりたいことを探している途中なんだ、他のメンバーは。

だいたいグループが解散したりした時は、各自自分のやりたい事に向かって歩んでいく、みたいな説明をされることが多い。今回もAKINAさんはおそらくそのような事を言っておけ、とスタッフかマネージャーかに言われたのだろう。しかし、つい本音が出てしまった。「探しに」て。メンバーのやりたいことがまだ見つかってないうちに解散していいのか、フォルダ5よ。それってリストラって言うんじゃないのか。

フォルダ5の解散の裏に見え隠れする哀しき実態が見え隠れする発言とは裏腹に妙にテンションが高めのAKINAさん。自分は少なくともフォルダ5の時にはAKINAさんのこのような笑顔とかテンションを見たことがない。よっぽどソロでやれることが嬉しかったのか、それとも。

あの笑顔の裏には、踏み台にされていった元フォルダの6人がいるわけだ。笑顔の裏には哀しい現実。そしてきっとAKINAさんも自らブラウン管を去る日が来るのだろう。そして、彼女もまた誰か他のアイドルなり歌手なりの笑顔の踏み台にされるのだ。笑顔の裏の生存競争。そして誰もいなくなる日がやってくるのだ。その日が来るまでは、踏み台にされていったメンバーのためにも、AKINAさんは笑い続けるのだろう。