何かの影が見える


月曜に始まったテレ東系のクイズ番組「クエスファイブ」。

物は試しということで一度初回を見ておくことにした。司会は最近つとにピン活動が目立つネプチューン名倉と最近日本語上達が止まってきた感じがするユンソナというなんともアジアンな顔ぶれ。

で、番組の内容であるが、回答者と出題者が完全に分かれており(交代するようなことはない)、回答者の親(ディーラー)がルーレットで選んだ言葉を、出題者が「問題の答え」となるような問題を作る。そして親は出題者をひとりづつ選んでいき、その問題を回答者(子)が答えていく、といったもの。詳しい勝敗は面倒くさいので割愛。

この番組の一番の「核」となるのは、問題を作る出題者に他ならない。初回のメンバーは山田五郎北野大六條華、やるせなす、若槻千夏という5人であった。この中で前者3人が割りと「クイズらしいクイズ」(いわゆる、うんちく気味の問題)を作るのに対し、後者の2組はやるせなすが変化球、若槻がどストレートという「バラエティっぽさ」を作ってくる。

正直、クイズ番組の形式としては悪くない。いや、テレ東にしたら上出来すぎるくらい上出来だ。同じ答えから5問のクイズを作るというアイディアも悪くなく、さらに問題数が増えてくることで若干の推理も働くという仕掛けになっているのは素晴らしい。ただ、この機能に関してはあまり作用していなかったようにも思えるが。

ただ、惜しむらくは哀しいかなテレ東、どうにも安っぽい。セットも無駄に安っぽいし、出題者はともかく回答者(仮谷崎など)が安い。しょうがないんだけど、ここらへんが豪華になってくると所謂「勝負できる番組」になるんじゃないかな、と思う。

しかし、この番組、どうやらテレ東はもはや「勝負番組」にしようとしている。それはなぜか。

来週、出題者としてはらたいら出演。

はたらいた、もといはらたいらと言えば「クイズダービー」でお馴染みの博識漫画家である。「はらたいらさんに3000点」は流行語大賞にも選ばれた(ウソ)。そんなはらたいらが、この「クエスファイブ」に出演する。これは見逃せないだろう。

で、はらたいらと言えば「クイズダービー」なのであるが、さらにその「クエスファイブ」の同じ回にクイズダービー司会の大橋巨泉が出題者として登場することになっている。あれ、待てよ?そういや北野先生もクイズダービーに出演していた(篠沢教授の後釜)よな?

近いうちに、竹下景子が出演するような気がする。

たしかにクイズダービーは素晴らしい番組であったが、ここまでなぞってくるんなら、最後まで徹底的にやって欲しいよな。というわけで、クエスファイブ、しばし注目に決定。