本当の話

単刀直入に言おう。松本明子は「マ・ジ・で〜〜?」と言い過ぎである。

みなさんも松本明子のこの発言、一度は耳にしたことがあるのではなかろうか。松本明子が出演している番組において、ドラマ以外であれば必ず口にしている。

イントネーションは「マ(↑)ジ(↓)で(↑)〜〜〜〜」である。記号で説明するとなんとなくマヌケであるが、一度でも松本明子の「マジで〜」を聞いたことがあるならば、この記号の意味がわかってもらえるだろう。

さて、予習はこのへんでよかろう。本題に移る。


松本明子がなぜ「マジで〜」をこれほどにも連発するのだろうか。

まあ、「マジで」という発言は自分も結構使うので、あまり他人のことを言えた筋ではないのだが、それにしても多用しすぎな気がする。勿論「本気」と書いて「マジ」と読むのだが、英語の「really?」が一番表現として近いだろう。疑っているわけではないのだが、その驚きを表現するのに手っ取り早い手段とでも解釈するのが正しい。

それではなぜ松本明子が「マジで」を多用せねばならないのだろうか。まず考えられるのは、「電波少年」のせいであろう。

「進め!電波少年」の説明はもはや不要であると思うが、そのMCを10年もの間務めていた松本明子が、電波少年という番組上常に起こるハプニング的展開においていつも驚かされていたということに起因するのではなかろうか。

電波少年はウソのような展開が本当に起こる。だからこそ松本明子が「マジで?」という発言が「日常」となってしまったのでは、という可能性である。この言葉が電波少年という番組を如実に説明する象徴的な単語だったのであろう。

しかし、それにしても松本明子は「マジで?」と言う。電波少年が終わった後も何ら変化なく「マジで?」と彼女は言う。電波少年に比べたらそれほど驚くべきでないことにすら彼女は「マジで?」と言ってしまうのだ。正直、彼女にとってどれだけ分かりやすいことであれば「マジで?」とは言えないような事態なのだろうか、自分は想像がつかない。


きっと、松本明子はあまりに「マジで?」というリアクションしか取ることを期待されなかったゆえ、「マジで?」以外のリアクションが上手く取れないような体質になってしまったのではなかろうか。もっと他にするべきリアクションがあるのは分かっているけども、口を突いて出てくる言葉が「マジで?」なのだ。ボキャブラリーが極端に少ないという可能性もあるが、それよりも「マジで?」しか言えない体であるという解釈のほうが面白いんで、そういうことにしておく。

「マジで?」しかリアクション出来ないので、それほど広範囲に活躍しているわけではないが、ここぞという場所に置いておくことにより期待通りのリアクション「マジで?」をかます。そんな「使い勝手が良くないものの抜群の安定感を誇るリアクション」が、松本明子の芸能生活を永らえさせているのかもし
れない。マジで?

アタック25、最高に面白かったです。
まさか最強決定戦で「なぜ○○に入れない?」のセリフが
児玉清の口から聞けるとは思わなかった。