カテキンブームで思い出す

お茶に含まれているカテキンが流行りだ。今札幌ではコンビニに行けば「ヘルシア緑茶」がこれでもかってほど並んでいるし、「カテキン式」という緑茶もある。どっちもカテキンが大量に含まれているため、カテキンの渋み成分が苦々しいほど入っている。正直、自分は苦手だ。それほどカテキンを体が欲していないようである。

なにはともあれカテキンがブームなのだ。痩せるってだけでブームだ。そういや昔痩せる石鹸の「スヴェルト」ってあったけど、今あれ使っている人っているんですか?今更に思うが、痩せる石鹸という意味が全くわからない。確かに石鹸は使っていけば痩せて行く(ただ小さくなっていくだけなのだが)が、石鹸を使うと体が痩せるという仕組みが未だに理解できない。また、アブトロニックも今使っている方はいるのだろうか。

そんなことはどうでもいい。カテキンがブームなんですよ、とにかく。

カテキン」というタイトルの歌があるのをご存知だろうか?

ブリーフ&トランクス」。伊藤多賀之と細根誠で構成されたその筋ではちょっと有名なデュオがいたのだが、「カテキン」は彼らが歌っていた曲だ。ブリーフ&トランクス、通称ブリトラは解散してしまったが、彼らの絶妙なハモりとそのバカバカしい曲の数々が不世出のままであることを自分は未だに惜しいと感じているひとりである。ブリトラの代表曲は「青のり」「石焼イモ」「ひとりのうた」「ペチャパイ」など。ちなみに「ペチャパイ」のPVには今流行の女ピン芸人だいたひかるが出演している。

そんな彼らの「カテキン」という曲は、ただカテキンの説明(成分など)をとうとうとハモりに乗せて歌うだけの下らない曲である。いや、下らないけどもこの曲以上に昨今のカテキンブームに相応しい曲はないと断言できる。

著作権の関係上、歌詞を載せることは不可能なのだが「カテキンポリフェノールの仲間のひとつ」であり「お茶などに含まれる渋みの成分」であり「牛乳と一緒にとると効果がなくなる」などということが曲の中で歌われているのだ。本当にただひたすらにカテキンの説明。なんのひねりもない。癒しでもない。特にメロディが美しいわけでもない。お茶が飲みたくなるような気分にさせるわけでもない。さわやかでもない。でも、これほどお茶のCMに相応しい曲は存在しない。

今日の文章、ブリトラを知らないと面白さが殆ど伝わらないのが残念なのだが、自分はいつかこの「カテキン」という曲がどこかのメーカーのお茶のCMに使われるであることを信じてやまないのである。もしどこかで「カテキン」を含めた彼らの曲を聴く機会に恵まれたら、是非一度耳を傾けて欲しい。きっと忘れられない出会いになるはず、である。


(追記:実はどうやらブリトラの「カテキン」、本当にお茶のCMにかつて使われていたらしいのです。ご指摘を頂きました。そんなこととは露知らず、こんな偉そうな文章書いてしまったよ。ああ、恥ずかしい。ただ、この内容を訂正したら大幅に内容が変わってしまうのでとりあえず文章だけは残しておく事にしました。ですのでどうぞ笑ってやってください。)


いいとものコーナーゲストにアメリカザリガニが登場したが
客席の反応の冷たいこと冷たいこと。
若手芸人ブームとはいえ、旬の去った芸人にはアルタの客席は冷たかった。