同期の桜

・サマヨイザクラ
伊藤淳史主演の単発ドラマ。郷田マモラ原作の漫画が原作。裁判員制度を取り扱ったドラマ、との触れ込みであったが、実際のところは裁判員制度を取り扱いつつもちょっとしたミステリ仕立てのドラマになっていた。


2時間ミステリと考えればそこそこ面白かったんだけども、そこに裁判員制度を絡めてくるとちょっとややこしい話になる。最初から裁判員制度を踏み台にしてミステリの仕掛けを楽しませるのが目的ならばそれでいいんだけど、どうも裁判員制度の問題点を取り扱いつつも、最後はミステリ的仕掛けで驚かせてやろうという、欲張りな企みだったような気がする。裁判員制度が始まったばかりの今は、どちらかに的を絞ったほうが親切だったのでは。


裁判員制度、ひいては裁判そのものの目的というのは「与えられた情報のみで量刑判決を決める」ということであり、極端なことを言えば「真相はどうでもいい」わけだ。だからこのドラマのように土壇場で真相が見えて判決がひっくり返るなんてことはあってはならない。真相がどうあれ、与えられた情報をもとに多数決で「死刑」の判断を下したならばそれが結論であるべきなのが裁判であり裁判員制度だろう。あれを見たら「判断を下すには真相を知ることが必要だ」と勘違いしてしまいかねない。勿論真相を知ってから判断するのがベストではあるんだろうが、そうでない場合に判断が下せないのでは困るわけで。


それでも土壇場でひっくり返る前段階として死刑か死刑回避を投票するシーンの葛藤などは見るべきものがあった。実際に死刑判決を選択しようとしまいと、その結論に至るまでに充分にその問題について向き合って考えることが必要なわけで、「自分が人殺しになるのはイヤだから死刑の判断は出来ない」とか言ってるのは最初から考えることを放棄しているだけだと言われているような気がしたとさ。

今週の平岩紙

タイノッチ第27話。先週に引き続き「平岩紙杯争奪 男らしい王決定戦」の後半戦。というわけで先週に引き続き紙ちゃんはVTRのみの出演だったわけですが、心なしか先週よりVTRの時間も短めでした。見所殆ど無し!


でまあ、前回同様に紙ちゃんの「男らしさ」を感じるものを書き出しておくと

・距離感覚を持っている男
・料理をガッツリ食べてくれる男
・優しく受け止めてくれる男

ミニゲームありきなのか、この紙ちゃんの発言ありきなのかは分かりませんが(どうも自分には台本通りに紙ちゃんが言わされた感がしますけど)、とりあえず語っていることはごく普通でありまして、特に引っかかることもなく。


今週の平岩紙
・料理をガッツリ食べるのは構わないが、そもそも紙ちゃん料理するの?

今週の平岩紙増刊<ハッピーフライトDVDで平岩紙>

23日に発売されたDVD「ハッピーフライト」。ちょっと前にここでも紹介しましたが、ようやく我が手元にもビジネスクラスエディションがやってきました。映画館でも見ましたが、改めてDVDを見るにつけ、やはり完成度の高い作品だなと思わせてくれます。


そしてお楽しみなのはビジネスクラスエディション以上に付属されている特典。矢口映画恒例となりつつあるサイドストーリーが収録されています。そのうちの一編「歯医者発、しあわせ便」の主人公が紙ちゃんであります。これが見たいがためにビジネスクラスエディションを買ったようなもんです。


で、肝心の中身ですが、これはもう「ファンならば必見」という代物であります。そもそも紙ちゃんが主演というだけで貴重なわけです。長いことカメラに映り続ける紙ちゃんを凝視せずにはいられません。内容は買ったものだけのお楽しみということで、ここでは触れません。


余談ではありますが、本編DVDに収録されている矢口監督とフジ笠井アナによる対談形式の副音声で、矢口監督が紙ちゃんのキャラにはモデルがいるという話をしておりまして、その時に矢口監督も「平岩さん」ではなく「紙ちゃん」と呼んでおります。これを聞いたとき自分でもよく分からないがなんかガッツポーズしてしまった。