ヒゲと佐久間と北大で

藤村忠寿と佐久間宣行の対談を北大祭(北海道大学祭)まで観に行きました。完全なる備忘録です。

 

藤村忠寿大泉洋を世に出した「水曜どうでしょう」のディレクター。大泉洋からはヒゲと呼ばれ、どうでしょうの出演者としてもお馴染み。佐久間宣行は元テレ東でテレビプロデューサー。代表作は「ゴッドタン」「ピラメキーノ」で、今はYouTubeでも番組を持ち、Netflixでも番組を作る売れっ子。ラジオも面白い。この二人が北大で対談するというのだから、これは素直に見たかった。

 

当日仕事があるのは確定していたが、なんとかまあ仕事の時間を調整して(無理やり午前中に押し込んだとも言える)行けるめどがついたのでチケットを購入。張り切りすぎて発売直後に少しだけ高い前方優先席を即購入したら、なんと最前列だった。そんなに焦らなくてもよかったらしい。

 

完全に私事ではあるが、20年ぶりの母校の学校祭でもあった。藤村Dは年次は全然違うが北大の学部の先輩にあたるし、またアルピーのANNに乱入したときからただのファンでしかない佐久間Pも生で見たい。どうせなら母校の大学祭も久々に見てみたい。いろんな要素が偶然に重なった結果の行動でもある。

 

このブログは元をたどれば大学の情報の授業で「自分でHP作ってみろや」という課題があり(当時の教養の情報なんてそのレベルだった)、そこで作ってみたのがこの「投げヤリズム」なのである。スタートは大学での戯れ。それが今でも形を変えてこんなにダラダラ続けているのだから笑ってしまう。いや笑えないのか。

 

そんなことを考えつつも会場のクラーク会館へ。中に入るのはそれこそ20年ぶり。会館の中身が全然変わってないところが大学という空間の恐ろしいところである。電子チケットとは本当に便利なもので、スマホをかざして何の混乱もなく講堂へ。

 

対談開始前の最前列からの風景。下手に藤村D、上手に佐久間Pが座りましたので自分は佐久間P側にいた。

 

ちなみにすぐ傍の壇上に上がる階段が使用禁止になっていたが、これは前日来ていた春とヒコーキ(バキバキ童貞でお馴染みぐんぴぃと土岡によるお笑いコンビ・タイタン所属)が鬼ごっこして壊したらしいことがTwitterで判明。つい撮影してしまった。階段もバキバキである。

 

学生運営の呼び込み「藤村先生・佐久間先生」で二人登場。さすがにこの二人を「先生」呼びするのは聴衆も本人たちも違和感しかなかったらしく、会場が少しザワつく。

 

一応学生が「司会進行」の役割ではあったのだが、対談する二人がそもそも裏方の人間だとは思えないほどトークが上手く、ほぼ学生の出番はなかった。対談テーマも複数用意されていたが、開始数分で「こりゃ時間内に終わらないな」と感じる勢いで二人が喋るので、結局ふたつほどテーマが消化されなかったのはご愛敬である。放っておけばこの後2時間でも3時間でも喋っていたのだろうが、なにせこのあと沢木耕太郎の講演が控えていたので押すこともできないという事情もあり。

 

「どうでしょう」のファンである佐久間Pがどのようにして番組が出来たのか、という内容からトークが始まり、あとはもう一応テーマに沿って喋りはしたものの、ただただ面白い興味深い話を90分ノンストップで聴けたというだけ。佐久間Pが喋りが達者なのはラジオで当然知っているわけだが、なにせ藤村Dも百戦錬磨でトークが上手い。たぶん対談企画した大学生もこんなに勝手にしゃべり続けると思わなかったんだろうな。

 

印象に残ったトークを挙げておくと、藤村Dの「視聴者の意見は聞かない」だろうか。視聴者も要望しているときは熱を帯びているが、それはただ言い出していることに対して盛り上がっているわけで、実行に移したところでそれ以上の盛り上がりはないというような話だったかと思う(完全にうろ覚えだ)。とりわけSNSの意見に左右されがちな最近のテレビに対して言っているなこれは。また「(どうでしょうで)原付で走る映像が続いても、マラソン中継がほぼ同じ映像なのにも関わらず2時間なんとなく見られてしまうから大丈夫だ」というのも笑ってしまった。確かになあ、と。

 

佐久間Pは「自分がちゃんと知らないことはできない」という話。先日IT企業がアニメ作りたいからと呼ばれて会議をしていたが、会議の参加者が誰も最近のアニメを見ていなくて「お前ら誰もアニメ見てねえじゃねえか」と珍しくキレた話をしていた。そこにかこつけて佐久間Pが手掛けるアイドル「ラフ×ラフ」の話も少しだけ登場し、アイドル手掛けてみて3年が経ち、ようやくアイドルのことが少し分かり始めたと言っていた。これはもしかして売れるのか、ラフ×ラフ。

 

そして佐久間Pの佐久間Pたる所以を見せつけたのが「忙しい中どうやってメディアの作品を見る時間を作っていますか?」という質問に対し「忙しい中見る時間を作るのではなく、メディアを見る時間のスキマに仕事をしている」という回答の中の一幕。ラジオリスナーである自分は「メディアを見るスケジュールと仕事のスケジュールを同列に管理している」ことはもちろん知っていたのだが、その証左として「前日に北海道入りして午前中に朝からシネマフロンティア(札幌駅ビルにある映画館)で映画見た」というなかなか考えられないエピソードを披露。本人が「これ引かれると思うんですけど」と言っていたが、このエピソードはさすがに半日休みがあったら何したいと目を輝かせて喋る佐久間P過ぎた。

 

というわけで司会の学生が時間配分に苦慮しつつも対談は終了。本当にあっという間の90分だった。ちなみに間近で見る佐久間Pは言われているほど大きさは感じなかったが、キンタロー。がやっているモノマネは顔の造形と笑い方が激似であることが肌をもって感じられたのが収穫です。

 

おそらくまあこんな機会は二度とないわけで、そこに立ち会えたのは素直に楽しかったです。最近のテレビは「得体の知れない人が出てくる場所」ではなくて「何かやった人を連れてくる分かりやすい場所」になっていると二人。それだけテレビというメディアに余裕がなくなり相対的な価値が落ちているという意味なのだが、それでもやはり自分は「何かザワザワするもの」をテレビで見たいんじゃあという気持ちもあるので、とりあえず死ぬまでずっとテレビ見続けるんだと思います。

 

 

祭りという名の確信犯

日テレが「大進化!レジェンド番組祭り」と称して往年のバラエティ番組を復活させて放送している。5/24(土)には「マジカル頭脳パワー!!」「THE 夜もヒッパレ」が放送された。

 

THE 夜もヒッパレ」は非常に手堅い布陣だった。King&Princeの永瀬廉をMCという名の客寄せに据え、三宅裕司中山秀征赤坂泰彦という鉄壁のオリジナル布陣。その他出演者も「今放送していたら確実に出てんだろ」の顔ぶれを揃え、「いつ復活してもやってやんよ」という気迫を感じた。ただ、「THE 夜もヒッパレ」という番組は「今流行りの曲を昔の人気者が歌っているものの、全員が全員なんかよく分からん気づかいであふれており、ふと我に気づくと一体何を見せられていたんだろうと茫然自失とする」ことに意味があるので、現代社会において全く必要とされていない。氷河期世代は「これが社会の縮図なのか…」と諦めにも似た気持ちで眺めていたとかいないとか、であるが、今の若者は見向きもしないだろう。今回も永瀬廉が「高嶺の花子さん」を謎に中山秀征にハモられるという超絶接待プレイをしていて、オッサンは「これこれえ!これがヒッパレの真骨頂!」と思ったが、永瀬廉のファンには全く意味が分からなかっただろう。こういう社会の謎を学ぶ番組だったのだ。

 

森香澄ハシヤスメアツコの「アイドル」(YOASOBI)あたりはヒッパレ感強めでかなり痺れたし、知念里奈のバックでギターだけ弾いてる霜降り明星せいやもかなり良い。全体通して「あの頃のヒッパレ」を再現しているどころか、もう完全に現在進行形のヒッパレで本当に良かった。披露された10曲に加えDA PUMPとMAXの対決ライブなど全部について書いてもいいのだけど、さすがに誰もマトモに読まないと思うのであきらめる。

 

一番良かった点には触れておきたい。ヒッパレのメドレー紹介で赤坂泰彦が曲にまつわるクイズを出題し、それをボケて答えるというこれまたお馴染みのくだりがあったのだけど、今回の放送でも見事に再現。こっちのけんと「はいよろこんで」の歌詞にも出てくる「・・・ーーー・・」は何信号(答えはもちろん「モールス信号」)、という問題に対し、三宅裕司が答えたのが「山城新伍う」だったのだ。これは唸った。さすが三宅裕司。ここのくだりは基本的にしょうもないダジャレやボケで構成されており、年配者がかますベタを面白がる構成である。若者からすれば一ミリも面白い箇所ではない。それは当時から変わらない。

 

だからこそ、これを踏まえての「山城新伍う」は超絶に自分に刺さった。「若者はどうせここで笑わないから、これを楽しんでくれる当時の視聴者層である40代以上のジジイババアが笑えばいい」という若者完全に置いてきぼりのボケ回答。若者は山城新伍知らない。けど40代オッサンの自分は悲しいかな笑ってしまった。オッサンの証左である。しかもこれは「当時ここで笑えてなかったかつての若者、つまり現オッサンのあなた、今この山城新伍うで笑っているだろ?こっちは当時から何も変わってないのに、あなたは笑えるようになった。これが大人になるってことだよ」という三宅のメッセージすら感じる(たぶんそんな意図は一ミリもない)。ありがとう三宅裕司。ありがとう山城新伍(一切関係ない)。

 

一方で「マジカル頭脳パワー!!」もよくできていた。いじわるクイズを連発する「マジカルシャウト」の出来も健在。現代バラエティ番組のゲームの基礎を築いたと言っても過言ではないクイズ・ゲームの数々は本当によくできている。最初はゲラゲラ笑いながら見ていたが、さすがに1時間を超えるあたりから少し疲れてきた。これはもうひとえに年齢によるものだと思う。「マジカルバナナ」はいつやるんだと思ったら最後まで出てこなかったし。

 

所ジョージを筆頭に、当時の出演者を極力揃えようとしていたのもさすがであり、また今放送していたら確実に出ていたよね」のメンツを揃えるのも「ヒッパレ」同様抜群に上手い。浜口京子VS丸山桂里奈の対決なんて150%やってるもんね。それを何の臆面もなくちゃんとやるんだから素晴らしいのよ。

 

「ヒッパレ」ほどの「あの頃感」ではなかったにせよ、ちゃんと当時のバラエティ感を出しながら今放送しても違和感のない演出の仕方はさすがの一言。しかし、「マジカル」に関してはひとつだけ「あの頃感」を出して悪い顔をしていた箇所がいくつかあった。それは「クイズの答えだったら下ネタは仕方ないよね」である。

 

紺野ぶるまに反転した文字で「さんぽ」を「ちんぽ」と答えさせるのは序の口(むしろ紺野ぶるまはこの答えを答えるためだけにキャスティングされたといってもいいくらい)。お題にそって連想したものを答えるマジカルインスピレーションが酷い。「あたまに”う”のつく細長いもの」では、回答者の半分が「うんこ」と答え(それでも一応一文字は伏せられていた)、「あたまに”ち”のつくぶらさがっているもの」ではほぼ全員が「ちんこ」と答える。けどこれインスピレーションの答えだから仕方ないよね、という下ネタ誘導クイズをこの令和のご時世に「当時の番組を復活させたお祭りですから」の確信犯でもって放送するのは、制作側のまあまあ悪い顔が見え隠れしました。

 

でも一番笑ったのは「うんこ」や「ちんこ」を答えさせることではなく、「うんこ」と「うんち」、「ちんこ」と「ちんちん」は別回答として一致に含んでいなかったこと。そこはゲームとして厳密なのかよ。そういうチグハグ感が当時のバラエティっぽくて楽しみました。細部に神は宿りますね(そういう意味ではない)。

 

しかしまあ、次世代に復活できるような番組が今あるのかなと考えると、暗澹たる気分にはなる。でもその時自分は生きていないので知りません。

 

こういうのだけ見たい

先日放送された「くりぃむナンタラ」が個人的に現時点で今年度NO1作品です。

 

「マッチョ芸人の渋滞を考える」ということで、なかやまきんに君庄司智春、オードリー春日、野田クリスタル、コロチキ西野が集合。前半ではマッチョ版のだるまさんが転んだをやっていて、それもそれで面白かったです。

 

しかし何より面白かったのが後半。「Tシャツビリビリ相撲」と称して、対戦相手のTシャツとズボンをビリビリにしたほうが勝ち、という競技を行ったのですが、要するにただの脱がし合い。見たくないスタッフは退出OKでの死闘が繰り広げられました。脱がされてからも誰一人隠すことなく、それどころか股間をことさら見せびらかすかのように動き回るさまはまさに「男子の悪ノリ」の一言。もうテレビはこういうのだけやればいいのにと思いました。

 

編集マンの腕の見せ所

 

全員が激しく動き回る中、全員の股間を過不足なく隠すためにディレクターが1フレーム単位で「見えていない」ことを確認しながら作業したことを思うと胸が本当に熱くなる。股間が隠れていない「無修正版」はおそらくポコチンが右往左往していて、どう考えても修正版より面白いはずだ。しかし地上波の放送に耐えうるために、面白さを削いででも股間を隠す。まさに職人芸。静止画では伝わらないかもしれないが、動画では股間を隠すための顔写真がまあまあスピーディーに動く動く。

 

こういうのを「下品」の一言で片づけることもできると思うのだ。しかし世の中もっと下品な、ゲスなどうしようもない事象であふれている今、このくらいの「上質な下品」が職人芸によって地上波で放送される幸せを、自分はしっかりかみしめたいと思う。他人の不倫より芸人のフリチン。上手くもなんともないまとめ。

 

 

人生が去来

東京サンシャインボーイズ復活公演「蒙古が襲来」を見てきました。

 

東京サンシャインボーイズとは脚本家・映画監督の三谷幸喜がかつて主宰していた劇団であり、30年前に「充電」期間に突入。平たく言えば「充電」という名目でもって活動を終えた。しかし三谷の茶目っ気で最後の公演のパンフレットに「30年後の復活公演」を予告していた。そして今年がその充電を終える30年後だったのだ。本来は「リア玉」という作品で復活予定だったはずなのだが、この度「蒙古が襲来」という新作を引っ提げ、なんと全国ツアーである。

 

ここでも度々書いてきたが、自分にとっておそらく生涯取って変わることのないオールタイムベストのドラマが「王様のレストラン」である。もちろん脚本は三谷幸喜。当時スケベなことばかり考えていた中学生だった自分は、東京サンシャインボーイズ三谷幸喜なんて名前も全く知らない。ただ「なるほどザワールド」春の祭典スペシャル(当時放送していた「なるほどザワールド」をメインにした春改編の番宣番組)を見て「なんかこういうドラマがあるんだな、面白そうだな」と思って、本当に何の気なしに見たのがきっかけである。当時も(そして今も)いやらしいことばかり考えていた自分は、ドラマを見るなんて習慣もなかったのだ。

 

三谷幸喜という名前をしっかり意識するようになったのは、その後のこと。「古畑任三郎三谷幸喜が書いていたのか!」と知って驚いたのだ。当時「金田一少年の事件簿」が流行っており、自分もかなりの勢いでハマっていたので、「警部補・古畑任三郎」をちょっとしたミステリとしてとらえていて、こちらも何の気なしに見ていたのである。まさか「王様のレストラン」と同じ人が書いていたとは露も知らず、だ。第二シーズンが始まるときに「ああ、これは王様のレストランと同じ人が書いている作品なのだな」と、そこで初めて意識をするようになる。これまた今はなき雑誌「月刊カドカワ」で三谷幸喜の特集記事を読んで、「ああ、三谷幸喜ってこういう人でこういう作品を手掛けていたのね」と知るようになる。

 

それからは「竜馬におまかせ!」「総理と呼ばないで」「今夜、宇宙の片隅で」「合言葉は勇気」「HR」などの作品を「三谷幸喜が書いている作品」と意識して見るようになる。当時は「三谷幸喜の面白さを知っている同世代なんて自分くらいなもんだ」と完全に思っていた。絶対にそんなことはないのに、である。

 

そして三谷幸喜が最初に手掛けた大河ドラマ新選組!」を本当に食い入るように見た。堺雅人演じる山南敬助切腹するシーンで号泣した。「真田丸」も「鎌倉殿の13人」も本当に面白い大河ドラマではあったが、最後まで前のめりになって見た大河は「新選組!」であると自信をもって言える。

 

自分はこの30年、食い入るようにテレビを眺め、そしてそのほとんどを忘れてきた。主戦場はバラエティではあるものの、ドラマも毛嫌いすることなく見てきた。そのドラマのメインの柱として存在したのは紛れもなく三谷幸喜であり、三谷がいなければおそらくここまでちゃんとドラマを見るようなことはなかったのではないか、とすら思う。

 

だからこそ三谷幸喜が主宰していた劇団「東京サンシャインボーイズ」の舞台を生で見ることが出来るならばそりゃあ見たいけども、なにせもう解散(充電)している。見ることは叶わないけど、それは自分の生まれた時代が少し遅かったせいだし、もしもう少し早かったとしても、北海道在住の自分に見るチャンスなんてなかったろうなと思ってはいたのだ。

 

それが復活。札幌にも来る。見ないなんて選択肢はあるのか。

 

復活公演が発表されたのが昨年秋。その時は「絶対に見るんだ!見る!見ない選択肢はない!」と思っていた。しかし公演の時期は仕事の繁忙期。休みがちゃんと取れるかどうかの保障もない。そんなこと言ってたら何もできやしない、というのは今回の舞台の核にもなっている話ではあるが、もちろんそんなことは知らない自分。仕事にかまけて気づいた頃には、もうチケットは売り切れていたのである。アホすぎる。

 

そして仕事の予定が確定した2月。どうも上手く時間を調整すれば見られるっぽい。というわけでここからチケット入手を試みるも、どこも売り切れ。ああ困った。しかし粘り強く待ってみるものだ。忘れたころにアナウンスされる追加販売。運よく入手できた。というわけで、1か月も前から今日という日を本当に待ちわびて仕事の繁忙期を耐え抜き、今日。遂に憧れの舞台(を見る会場)へ。

 

平日昼間ということもあり、舞台を見に来ているお客さんは自分よりも年上の方が圧倒的に多い。今回の舞台はU35チケット(チケット代半額)なるものも用意されていたが、ものの見事にみんなご高齢。そりゃそうだ。東京サンシャインボーイズの全盛期を知る方々は自分より少し年上の方々だ。これは当然の帰結である。そんな自分より少し年上の方々が、みんなちょっとだけワクワクしているのが雰囲気から伝わる。いいよなあこういう雰囲気、とかみしめた。

 

時間に余裕をもって入場し、パンフレットを早速購入、時間まで席で読みふける。アナウンスがあり、開演、そして終演。まだ舞台は続いているので、中身に関することは書かないのがマナー。梶原善相島一之小林隆といった現在ドラマでも活躍する主要メンバーが出てくるたびにニヤニヤする自分、そして何より驚いたのが西村まさ彦の声のデカさ。舞台だからみんな声はちゃんと通るんだけど、その中でも一際でかいのが西村。そして「デカい声は面白い」ということをまざまざと見せつけられた気がする。

 

カーテンコールを見ていてオジサンは思わず涙ぐんでしまった。それはもうひとえに「生きていればこういうのを見れる瞬間が来るんだなあ」と、自分が30年前に見たドラマで受けた衝撃を、30年後の自分がちゃんと回収できたというえも言われぬ感情。感動とも違う何か。月並みな言葉で言えば「生きててよかったなあ」というやつか。

 

また、裏の懸念事項として「2時間尿意を我慢できるか問題」という、オッサンならではの問題。若い頃は映画でもライブでもトイレの心配なんかしたことはなかったのだけど、年食ってから尿意がまあ頻繁に訪れるようになり、久々の観劇の最中尿意で中座なんてことになりやしないか。そこは本当に心配だった。結論としては「特に問題なし」であったことは書き添えておきたい。

 

しかしまあ、30年越しの願望が実現するなんてこと、この先絶対とは言わないがほとんどないんだろうな、と思う。そんな経験が出来ただけでも自分は幸せ者だと思うし、またテレビを漠然と眺めてきだけの他人からみれば空虚な人生ではあるんだけども、それはそれでよかったのかなあとも思う。この先の人生こんなに楽しいことはないのかもしれないけど、それはそれでよいか。

 

ま、明後日の日曜もまた見るんですけどね。チケットは2枚取れたのです。

 

 

続・中居とフジテレビの件

フジテレビ問題に関して第三者委員会が調査報告。

 

前回書いたのがこちら。

nageyarism.hatenablog.com

 

正直なことを言えば、今回の第三者委員会の発表で自分が「えぇ!」と驚くようなことはひとつもなかった。自分が前回書いた内容が大体想像通りだったことが説明されたに過ぎない。中居は思った通り手慣れた感じで渡邊渚アナを誘い出していたし、フジテレビは会社として積極的な関与がないものの、中居の腰巾着と成り果てていた中嶋優一が中居のために動いていた事実はあったし、第三者委員会が「二次加害」としていたように、フジテレビ側がこの問題を穏便に片付けようとしていた動きがあったことも認められた。まあ、そんなもんである。自分のような赤の他人が想像した範疇を出ない「取るに足らない事件」でしかなかったことに、自分は改めてがっくりきている。つまらん話である。

 

問題がこのように表出した以上、第三者委員会としてはフジテレビの責任をある程度詰めなければいけないが、あの報告を読めばどう考えても悪いのは「自分の権力でもって女子アナを手籠めにしようとしていた50代のオッサン丸出しの中居正広」でしかないのは明白。もちろんフジテレビが全くの潔白ではないのだけども、これを「フジテレビの問題」としていいもんなのか。構造としてはフジテレビのみならずどこのテレビ局も同じ穴のムジナじゃなかろうかと思うのだけどね。

 

自分の興味は既に尽きました。あとは勝手にやってくれという感じ。以上です。

 

 

無課金おじさん

誰も興味ないとは分かっていますが、ラフ×ラフを雪まつりの会場で見てきたので備忘録です。

 

観光客も押し寄せる雪まつり期間中にアイドルイベントも盛りだくさんで、雪まつり会場でも例年アイドルイベントやってます。これにラフ×ラフさんも日月と出る予定でした。しかし土曜日のイベント初日、多くの人が集まったがゆえに会場がパンク。土日の開催を中止にするという事態に。ネットニュースなどでも取り上げられたので、ご存じの方も多いかと思います。

 

自分はこれを見て「ああ、月曜日も中止になんのかな。だったら狭い暑苦しいオッサンしかいないライブ会場で見なければいけないかなあ」とかうすぼんやり思いながら、月曜は開催があるのか情報を追いかけていました。月曜朝時点で中止のアナウンスはなかったため、雪まつり会場で見ることに決めました。

 

ただ、本当に会場で見られるのかどうか分からない。何しろ土日は「人がたくさん押し寄せたために中止」になっているわけだ。出演者が違うし飛び石とはいえ平日。運営も中止にしていないから、そんなに人であふれかえることはなかろうと思いつつも、もし人が思いのほか多ければ雪まつり会場はあきらめて、それこそ有料のライブでも見ようか、くらいのふわっとした感じでおりました。

 

午前中に別件の用事を片付け、札幌中心部に向かう。ラフ×ラフの出番は12:40からで、そこまでギリギリ間に合えばいいなくらいのスケジュールではあったのだけども、割と午前中の用事が早く終わったため、余裕をもって大通公園付近の駐車場に車を停め雪まつり会場へ。もしあまりに人が多くてスリなんていたら困ってしまうので、財布とスマホをポケットに忍ばせて手ぶら(手ブラではない)で向かう。

 

札幌に長いこと住んでいるが、大通のメイン会場で歩いて雪像を見るというのは、もう20年くらい記憶がない。最後に見たのは大学生の時じゃなかったか、くらいの感じ。もちろん自分の記憶などあてにならないので、それ以降に見ている可能性はあるが、なにはともあれ記憶にはないのだ。そんなことを考えながら、マスクを装着しアイドルライブの会場である5丁目へ向かう。

 

近づいてくると歌声が聞こえてくる。おおこんな感じでやってるのね、という印象。丁度ステージ(JRAの競走馬の雪像の場所)の裏から近づいたので、いま会場がどんな感じになっているかは見えない。もしかしたら土日が中止になった報道のように、人でごった返しているのでは?という不安はあったが、近づいてみればなんてことはない、みなそこそこの距離を保って平和に見ていられる感じ。飛び石とはいえ、さすがに月曜まで休み取って4連休で準備万端というアイドルヲタはいなくはないだろうが、そこはやはり平日。平和なもんである。みんな正しい。これを見て「ああ、これは楽勝」と感じた自分は、とりあえず時間の少し前まで会場を散策することに。久々に大通会場で雪まつり雪像見た。というか雪像よりも色々な出店があることに驚いた。昔こんなにあったっけか、という感じ。そして思ったよりインバウンド少ない。もちろんいることはいるんだけど、平日昼間に観光してるのなんて全員外人じゃねえかくらいの感じだったけども、全然普通に日本人いるわ。まあ地元民はそんなにいないだろうけども。

 

そんなことをうっすら考えつつ、ラフ×ラフ出番の20分くらい前に見学スペースに紛れ込む。最初は全然後ろからでもいいやと思っていて後ろ目のポジションにいたが、全然余裕で前にも行けるので、少しずつ前のほうへ。ラフ×ラフ見るときはけっこう前にいた。ポジションとしてはステージ上手の位置。ちょうど太陽がうまいこと出ていて、ライブ見ている最中は寒いどころか太陽眩しくてうっすら汗ばむほど。もちろん防寒対策をきっちりしていたこともあるのだが。もう今年の日中暖かい感じと冬の野外でアイドルライブ見るという状況で、どんな寒さになるか分からなかったので、割と着込んでいたら熱かった。でも寒いよりマシなのでよし。

 

というわけでお目当てのラフ×ラフさんの少し手前から見ていたので、そこらへんも含めて感想を残しておきたい。

 

Poison Palette

ポイズンパレット、ポイパレと略すようだ。調べてみると地元札幌を拠点に活動するアイドル。黒の衣装で統一され。今どきのアイドルっぽいダンスでクールに決める感じ。もうこの表現がオッサンでしかないのだが、それ以外に感想を持ち合わせていないのだから仕方ない。ダンスはかっこいいのだけど、いかんせん「そこで決められたダンスをしっかり踊っている」という感じが強くて、自分がもっている「いわゆるアイドルのライブ」ではなかったんだけど、今はやりのアイドルはこんな感じだと思うのですよね。もはや現代アイドルについていけてない自分としては、こういう感想にしかならないのです。彼女たちが悪いわけではない。

 

alma

アルマ。会場ではずっと「アロマ」に聞こえていたがアルマだった。ステージ上手にいたせいで、右側からのスピーカーの音が大きくて左右の聞こえ方のバランスが悪かったので、右耳だけ耳栓(という名のティッシュ丸めたもの)をしていたからちゃんと聞こえていなかっただけかもしれない。

 

衣装は白のゴージャスな感じ。肌も結構出ている。もちろん冬の野外なので、肌が露出しているように見えてそうではないのだけど。よく言えばゴージャス、悪く言えばちょっとしたススキノ感ではあるが、それは札幌にいるからというだけ。でも調べてみたらメインボーカルの小田切さんは三十路ボンバイエなので夏菜子ちゃんと同学年。ベテランじゃないっすか。

 

で、このグループ、歌が上手い。前述のポイパレさんも割と歌が上手かった。今時のアイドルは歌が普通に上手い。こういうイベントのライブは音響なんてさほどよくないわけだけど、生歌しっかり上手い。もちろんこういうイベントは何百とこなしているだろうから、そりゃあ慣れているんだとはいえ、今のアイドルはこれだけ歌えるんだなと、これまたクソジジイの感想です。現代アイドルにアジャストできていません。もちろんアルマさんが特別上手いという可能性もありますが、2組続けて上手かったので、ちょっと驚いてしまった。

 

そしていよいよラフ×ラフである。

 

ラフ×ラフ

前2組を見ていたときは、会場の客がちらほら盛り上がるばかりだったのだけども、ラフ×ラフの出番になると、少し盛り上がる人が増える。前2組よりは固定客がついている。ついているんだが、軒並み自分のようなオッサンなので、オッサンの自分も苦笑いである。

 

ラフ×ラフのovertureとともにメンバーがステージ上に。体調不良(おそらくインフルエンザかコロナなのだが、もう既に元気なようでSNSを札幌我関せずと更新し続ける)の日比野を抜かした7人が登場。「クライアント」のチョコレート色衣装。というわけで1曲目は「クライアント」からスタート。

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正直なところ「クライアントから始まるのかあ」とは思った。悪い曲じゃ全然ないんだけど、この曲は歌詞が結構詰め込まれているので、初見の人には正直「何を言ってるかよく分からない」気がするのだ。サビの「知らない知らない全部やめてしまいたい」は分かるんだけど、たぶんそれ以外は初見だとキツい。MVのように歌詞付きで音声が整っていればまだしも、ライブではファン以外「なんか歌詞がよく分からん」って思うような気がして。あんまりそういうの誰も気にしないんだろうか。

 

そんなオッサンの心配はどこ吹く風、さすがに2年の場数を踏んできたラフ×ラフ。前2組で歌唱力という意味ではやや劣るけども、客煽りやパフォーマンスに関しては明らかにこっちが上。単にファンが盛り上がっているということもあるが、「会場を盛り上げていこう」という雰囲気はアイドルにとって大事な強みだなあと。

 

2曲目「考える時間をください」

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現時点で対外的に「ラフ×ラフとはなんぞや」を説明するうえで名刺代わりとなる1曲。曲中で大喜利をやるという特殊性はアイドルフェスの中でも異彩を放つ。こういう場所では必ず放つ1曲であり、当然のように札幌でも投入。

 

今回のお題は「北海道民に代々伝わる特殊能力とは?」。藤崎をトップバッターに、永松、高梨、齋藤という布陣。すいません回答はなんとなく覚えているけども、だいたい忘れました。正直大爆笑、ということではなかったんだけど、それなりに大喜利がちゃんとできていて、あまり出来のよくなかった高梨におかわりが入るあたりはよかった。普段は日比野の役割であるが、ここは高梨が面目躍如。

 

ラストの3曲目は「サバ☆サマ!」

MVがないのでこのまま書く。タイトルの通り夏の曲なのだが、盛り上がる1曲なのでここで投下。メンバーに関して色々考えながら見ていて、気づいたら終わってた。

 

というわけであっという間の15分。短くもあるが、このくらいでお腹一杯という感じもある。初ラフ×ラフとしては十分な体験だった。

 

 

生で見た7人のメンバーはみんな個性的で可愛かった。自分の見ていた場所の関係もあるだろうが、気になった順に書いておく。

 

まず殺傷能力が高かったのが何と言っても高梨。キレイで可愛くて、そして手足が長くスタイルが良い。これは映像じゃなくて生で見るとやられるタイプの人。強い。第2の故郷である北海道で気合が入っていたのかもしれない。ステージから退場する際に、一番最後の高梨がお辞儀をしていったのも見えた。とにかくいい印象しかない。今日生で見られて本当によかった(小田和正)。

 

次が全方位に対してスマイルを打ち続ける夏目。あれは好きになる。自分があと20若かったらこれは完全にガチ恋である。夏目の凄いところはアイドルとしての振る舞いが強いのだけども、それを本能でやっているところ。ここまでアイドルが強いと、どこか計算とかそういう側面を感じさせてしまうのだけど、夏目はガチ。生で見ると心持っていかれる。なんでラフ×ラフ以前にアイドルになれていなかったのか不思議で仕方ない。短い時間の中で目を引いたのがこの二人だった。

 

小さいことを完全に武器にしている吉村もステージにおいては目立つ存在。小さいけど、いや小さいからこそ目立つ。ちょこまか動く吉村は目で追って楽しい。そしてピンクの猛獣藤崎。髪色ですぐ判別つくのは分かりやすくてよし。そしてキャラが走りがちではあるが案外何でも器用にこなす感。頼もしい存在だ。齋藤は大喜利も強く、いわゆる「アイドルっぽくない変な人」なんだけど、ライブではこちらも案外変な人が前に出てくることはなく、堅実にアイドルをこなすタイプの人なので好印象。縁の下の力持ちとしてリーダーの責務をしっかり果たしている気がする。

 

ボーカルを支える若き二人である永松と佐々木はライブパフォーマンスとして前に出てくるという意味では少し弱めかも。永松はとにかく美しいんだけど、あまり前に前に出てくるタイプではないので、そこで少し損している。一方佐々木は身長の割に大きく見える(170cmくらいあるように見えるが、164cmで他のメンバーとあまり変わらない)のでやっぱりステージで映える。けどこちらも前に前にタイプではないので、印象はやや薄い。しかし「考える時間をください」での大きなスイングのきれいさ、そして時折魅せるこれまた殺人級の笑顔は逸材以外の言葉がない。ラフ×ラフの逸材二人が実はまだまだ目立ってないのです。この二人が覚醒するとラフ×ラフはマジで売れます。

 

二人に共通して言えるのは、どちらも「歌える」人であること。だからラフラフはこの二人がもうちょい歌唱力で目立つ曲作るべきだよね。生誕祭とか単独ライブではやってると思うんだけど、そうじゃなくてもっと一見さんが目に付くところでこの二人の魅力が爆発するような楽曲の武器があってもいいんじゃないのかなあ、と。

 

 

とまあ、いっぱしな感想をもったわけですが、所詮は無課金おじさんの言うこと。この後あった特典会だとか有料ライブだとか、全部すっとばして帰宅である。今これを書いているときもライブやってると思うのですが、自分くらいのもんは遠巻きに生で見られるくらいがちょうどいい。かつて自分は生玉井詩織がそばを通っただけであまりのオーラと美しさにのけぞってしまった経験がある。

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なもんで、特典会でツーショットなんてかました日には沼必至であるので、そこは節度を持って距離を置きたい。良く言えばこんな感じだが、悪く言えば「一切お金を落とさない害悪」でしかないのである。どんなにキモくてもお金を落としまくる太客として認知されることが現代アイドルの応援においては正しい在り方です。

 

自分は間違った在り方で今後もこんな感じで応援していきたい。てか久々に生でアイドルのライブを見れて楽しかったです。

 

rough×laugh or DIE

コロナウイルスが世の中の在り方を少し変えたのは2020年のことでした。

 

今もって苦しんでいる方もいるわけで、「終わったこと」では全然ないわけですが、2020年当時の「先の見えない怖さ」からは一定の距離が置かれたようには感じます。まあその恐怖もマスコミが人数でもって煽っていただけのような気もするのですけども。ともかくあんな時代に戻りたいとはやっぱり思わないわけですね。

 

さて、5年前の今頃、自分はあることに悩んでいたわけです。それは「TEAM SHACHIのライブに行くか否か」でした。コロナウイルスという未知のものが近づいていく恐怖と、それでもやっぱり見たい気がするTEAM SHACHIのライブ。会場がライブハウスだったこと、そして曲がりなりにも社会人として、アイドルのライブ行って濃厚接触で仕事1週間休まなきゃいけないというアレな感じとを考慮した結果、最終的には「見送る」という判断になったわけです。それっきりTEAM SHACHIのライブに行くなんて気持ちにも機会にも恵まれず今に至ることを考えれば、「あの時行っておけばよかったんだろうけどね、な」という感じです。特に後悔とかはしていないのですが。

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んでまあ、5年後に同じような悩みを抱えております。

 

ラフ×ラフが札幌でライブやるんですよ。単独ではなくアイドルフェスの出演者としてですが、まあ、生で見られるまたとないチャンスです。雪まつりのイベントにかこつけて北海道上陸です。

 

ラフ×ラフは佐久間宣行プロデュースのアイドル。ここでも何度か説明しているので、長いこと読んでいただいている方からすれば「またかよ」とお思いでしょうが、一応参考までに過去の記事を。

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ラフ×ラフもデビューしてから2年が過ぎ、皆アイドル然としてきています。テレビで見ない日はない、みたいな爆売れはしていませんが、全く鳴かず飛ばずというわけでもありません。地道に活動しております。

 

でまあ札幌でライブを見られる機会など滅多にないので、本来ならば「行く」の一択なわけですが、なにせ時期が時期。コロナ罹患で命を落とすことこそ可能性は低くなったものの、インフルエンザをはじめとした感染症が大流行しております。またイベント開催の元となっている「さっぽろ雪まつり」であちらこちらから観光客というなのウイルス運び屋が街中にうようよしているわけで、そんな中に飛び込むというのはもう「もらいに行っている」と同義なわけです。そんなこと言ってたら何もできない、というのはもう十分に承知しているのですが、それでもこの時期にまあまあのリスクを冒して40代独身のオッサンがアイドル見ていていいのか、という葛藤はありまくりなわけです。

 

なにせライブそのものからコロナ以降完全に遠ざかっている。ももクロちゃんを最後に見たのもそれ以前であり、ももクロちゃんを抜かせば「アイドルのライブに行く」というのはかなり昔の話。もはやマナーも作法も体力も全てに自信がない。行ったら行ったで楽しいんだろうし、なんなら特典会とかに参加してしまう激痛オジサンに成り果ててしまう(今ももうその状態である、という冷静な指摘は不要)わけで、迷うこともないような気もしているのだが、それでも躊躇する。

 

正直どうしたらいいのか分かりません。誰かアドバイスください。それを聞くかどうかは別として。

 

というわけで自分はこんな状態ですので行くかどうか分かりませんが、ラフラフこんな人たちです2025冬verを残しておきます。なんならこれ読んで誰か自分の代わりに行ってきてください。

 

齋藤有紗

舞台仕事が絶えないリーダー。M1に出場してはナイスアマチュア賞をかっさらうリーダーです。既にアイドルではない独自の売れ方をしているのですが、アイドルとしての齋藤も素敵です。このまま舞台俳優とくっついて引退とかはしないでほしいです。

 

佐々木楓菜

YouTubeの企画では作曲に挑んでいる。作ろうとしている楽曲から「ラフ×ラフの楽曲にこういうの足りてない」が俯瞰で見えている(のとあとは単にアイドル好き)ので、色々と期待してしまう。あとやっぱり手足が長いのか目立つ気がする。

 

高梨結

株式の勉強を始めている。マジメなお姉さんなんだけど、そこの枠を引き受けようとしすぎじゃないかって気もするんだよなあ。もっとテキトーなこと言えばいいのよ。

 

永松波留

ええいいつになったら永松は売れるんじゃああああ!ってくらい充実してますよ。マジで。なんで見つかってないんですか彼女は。どう考えても強い。

 

夏目涼風

気持ちが沈んでいるときは夏目でも見て元気出すか、くらいの感じです。夏目がいなければ始まらないくらいのことを言いきってもいいと思うんです。ただ何が始まるかはよく分からないんですけども、夏目がいなければ始まらない。そういう人。

 

日比野芽奈

Twitterの運用が上手くなり、世間にもちょいちょい見つかるようになった人。本質がネガティブなのを隠しつつ、バズるために色々頑張っていると思うとオジサンは涙が止まらない。

 

藤崎未来

企画では衣装作成にも取り組むピンク髪ねえさん。藤崎がおとなしいと今一つ物足りなく感じるし、藤崎が暴れると「いいぞもっとやれ」と思える存在です。もっとめちゃくちゃやってくれ。

 

吉村萌南

春から大学院生。色々なスキルが高いのですが、あんまりそういう風に見えないところがまたよい。あと表情もよい。

 

 

もしライブ会場で周囲についていけずオロオロしているオッサンがいたら、それはオロオロしている知らないオッサンか自分です。話しかけないでください。