誰も興味ないとは分かっていますが、ラフ×ラフを雪まつりの会場で見てきたので備忘録です。
観光客も押し寄せる雪まつり期間中にアイドルイベントも盛りだくさんで、雪まつり会場でも例年アイドルイベントやってます。これにラフ×ラフさんも日月と出る予定でした。しかし土曜日のイベント初日、多くの人が集まったがゆえに会場がパンク。土日の開催を中止にするという事態に。ネットニュースなどでも取り上げられたので、ご存じの方も多いかと思います。
自分はこれを見て「ああ、月曜日も中止になんのかな。だったら狭い暑苦しいオッサンしかいないライブ会場で見なければいけないかなあ」とかうすぼんやり思いながら、月曜は開催があるのか情報を追いかけていました。月曜朝時点で中止のアナウンスはなかったため、雪まつり会場で見ることに決めました。
ただ、本当に会場で見られるのかどうか分からない。何しろ土日は「人がたくさん押し寄せたために中止」になっているわけだ。出演者が違うし飛び石とはいえ平日。運営も中止にしていないから、そんなに人であふれかえることはなかろうと思いつつも、もし人が思いのほか多ければ雪まつり会場はあきらめて、それこそ有料のライブでも見ようか、くらいのふわっとした感じでおりました。
午前中に別件の用事を片付け、札幌中心部に向かう。ラフ×ラフの出番は12:40からで、そこまでギリギリ間に合えばいいなくらいのスケジュールではあったのだけども、割と午前中の用事が早く終わったため、余裕をもって大通公園付近の駐車場に車を停め雪まつり会場へ。もしあまりに人が多くてスリなんていたら困ってしまうので、財布とスマホをポケットに忍ばせて手ぶら(手ブラではない)で向かう。
札幌に長いこと住んでいるが、大通のメイン会場で歩いて雪像を見るというのは、もう20年くらい記憶がない。最後に見たのは大学生の時じゃなかったか、くらいの感じ。もちろん自分の記憶などあてにならないので、それ以降に見ている可能性はあるが、なにはともあれ記憶にはないのだ。そんなことを考えながら、マスクを装着しアイドルライブの会場である5丁目へ向かう。
近づいてくると歌声が聞こえてくる。おおこんな感じでやってるのね、という印象。丁度ステージ(JRAの競走馬の雪像の場所)の裏から近づいたので、いま会場がどんな感じになっているかは見えない。もしかしたら土日が中止になった報道のように、人でごった返しているのでは?という不安はあったが、近づいてみればなんてことはない、みなそこそこの距離を保って平和に見ていられる感じ。飛び石とはいえ、さすがに月曜まで休み取って4連休で準備万端というアイドルヲタはいなくはないだろうが、そこはやはり平日。平和なもんである。みんな正しい。これを見て「ああ、これは楽勝」と感じた自分は、とりあえず時間の少し前まで会場を散策することに。久々に大通会場で雪まつりで雪像見た。というか雪像よりも色々な出店があることに驚いた。昔こんなにあったっけか、という感じ。そして思ったよりインバウンド少ない。もちろんいることはいるんだけど、平日昼間に観光してるのなんて全員外人じゃねえかくらいの感じだったけども、全然普通に日本人いるわ。まあ地元民はそんなにいないだろうけども。
そんなことをうっすら考えつつ、ラフ×ラフ出番の20分くらい前に見学スペースに紛れ込む。最初は全然後ろからでもいいやと思っていて後ろ目のポジションにいたが、全然余裕で前にも行けるので、少しずつ前のほうへ。ラフ×ラフ見るときはけっこう前にいた。ポジションとしてはステージ上手の位置。ちょうど太陽がうまいこと出ていて、ライブ見ている最中は寒いどころか太陽眩しくてうっすら汗ばむほど。もちろん防寒対策をきっちりしていたこともあるのだが。もう今年の日中暖かい感じと冬の野外でアイドルライブ見るという状況で、どんな寒さになるか分からなかったので、割と着込んでいたら熱かった。でも寒いよりマシなのでよし。
というわけでお目当てのラフ×ラフさんの少し手前から見ていたので、そこらへんも含めて感想を残しておきたい。
ポイズンパレット、ポイパレと略すようだ。調べてみると地元札幌を拠点に活動するアイドル。黒の衣装で統一され。今どきのアイドルっぽいダンスでクールに決める感じ。もうこの表現がオッサンでしかないのだが、それ以外に感想を持ち合わせていないのだから仕方ない。ダンスはかっこいいのだけど、いかんせん「そこで決められたダンスをしっかり踊っている」という感じが強くて、自分がもっている「いわゆるアイドルのライブ」ではなかったんだけど、今はやりのアイドルはこんな感じだと思うのですよね。もはや現代アイドルについていけてない自分としては、こういう感想にしかならないのです。彼女たちが悪いわけではない。
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アルマ。会場ではずっと「アロマ」に聞こえていたがアルマだった。ステージ上手にいたせいで、右側からのスピーカーの音が大きくて左右の聞こえ方のバランスが悪かったので、右耳だけ耳栓(という名のティッシュ丸めたもの)をしていたからちゃんと聞こえていなかっただけかもしれない。
衣装は白のゴージャスな感じ。肌も結構出ている。もちろん冬の野外なので、肌が露出しているように見えてそうではないのだけど。よく言えばゴージャス、悪く言えばちょっとしたススキノ感ではあるが、それは札幌にいるからというだけ。でも調べてみたらメインボーカルの小田切さんは三十路ボンバイエなので夏菜子ちゃんと同学年。ベテランじゃないっすか。
で、このグループ、歌が上手い。前述のポイパレさんも割と歌が上手かった。今時のアイドルは歌が普通に上手い。こういうイベントのライブは音響なんてさほどよくないわけだけど、生歌しっかり上手い。もちろんこういうイベントは何百とこなしているだろうから、そりゃあ慣れているんだとはいえ、今のアイドルはこれだけ歌えるんだなと、これまたクソジジイの感想です。現代アイドルにアジャストできていません。もちろんアルマさんが特別上手いという可能性もありますが、2組続けて上手かったので、ちょっと驚いてしまった。
そしていよいよラフ×ラフである。
ラフ×ラフ
前2組を見ていたときは、会場の客がちらほら盛り上がるばかりだったのだけども、ラフ×ラフの出番になると、少し盛り上がる人が増える。前2組よりは固定客がついている。ついているんだが、軒並み自分のようなオッサンなので、オッサンの自分も苦笑いである。
ラフ×ラフのovertureとともにメンバーがステージ上に。体調不良(おそらくインフルエンザかコロナなのだが、もう既に元気なようでSNSを札幌我関せずと更新し続ける)の日比野を抜かした7人が登場。「クライアント」のチョコレート色衣装。というわけで1曲目は「クライアント」からスタート。
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正直なところ「クライアントから始まるのかあ」とは思った。悪い曲じゃ全然ないんだけど、この曲は歌詞が結構詰め込まれているので、初見の人には正直「何を言ってるかよく分からない」気がするのだ。サビの「知らない知らない全部やめてしまいたい」は分かるんだけど、たぶんそれ以外は初見だとキツい。MVのように歌詞付きで音声が整っていればまだしも、ライブではファン以外「なんか歌詞がよく分からん」って思うような気がして。あんまりそういうの誰も気にしないんだろうか。
そんなオッサンの心配はどこ吹く風、さすがに2年の場数を踏んできたラフ×ラフ。前2組で歌唱力という意味ではやや劣るけども、客煽りやパフォーマンスに関しては明らかにこっちが上。単にファンが盛り上がっているということもあるが、「会場を盛り上げていこう」という雰囲気はアイドルにとって大事な強みだなあと。
2曲目「考える時間をください」
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現時点で対外的に「ラフ×ラフとはなんぞや」を説明するうえで名刺代わりとなる1曲。曲中で大喜利をやるという特殊性はアイドルフェスの中でも異彩を放つ。こういう場所では必ず放つ1曲であり、当然のように札幌でも投入。
今回のお題は「北海道民に代々伝わる特殊能力とは?」。藤崎をトップバッターに、永松、高梨、齋藤という布陣。すいません回答はなんとなく覚えているけども、だいたい忘れました。正直大爆笑、ということではなかったんだけど、それなりに大喜利がちゃんとできていて、あまり出来のよくなかった高梨におかわりが入るあたりはよかった。普段は日比野の役割であるが、ここは高梨が面目躍如。
ラストの3曲目は「サバ☆サマ!」
MVがないのでこのまま書く。タイトルの通り夏の曲なのだが、盛り上がる1曲なのでここで投下。メンバーに関して色々考えながら見ていて、気づいたら終わってた。
というわけであっという間の15分。短くもあるが、このくらいでお腹一杯という感じもある。初ラフ×ラフとしては十分な体験だった。
生で見た7人のメンバーはみんな個性的で可愛かった。自分の見ていた場所の関係もあるだろうが、気になった順に書いておく。
まず殺傷能力が高かったのが何と言っても高梨。キレイで可愛くて、そして手足が長くスタイルが良い。これは映像じゃなくて生で見るとやられるタイプの人。強い。第2の故郷である北海道で気合が入っていたのかもしれない。ステージから退場する際に、一番最後の高梨がお辞儀をしていったのも見えた。とにかくいい印象しかない。今日生で見られて本当によかった(小田和正)。
次が全方位に対してスマイルを打ち続ける夏目。あれは好きになる。自分があと20若かったらこれは完全にガチ恋である。夏目の凄いところはアイドルとしての振る舞いが強いのだけども、それを本能でやっているところ。ここまでアイドルが強いと、どこか計算とかそういう側面を感じさせてしまうのだけど、夏目はガチ。生で見ると心持っていかれる。なんでラフ×ラフ以前にアイドルになれていなかったのか不思議で仕方ない。短い時間の中で目を引いたのがこの二人だった。
小さいことを完全に武器にしている吉村もステージにおいては目立つ存在。小さいけど、いや小さいからこそ目立つ。ちょこまか動く吉村は目で追って楽しい。そしてピンクの猛獣藤崎。髪色ですぐ判別つくのは分かりやすくてよし。そしてキャラが走りがちではあるが案外何でも器用にこなす感。頼もしい存在だ。齋藤は大喜利も強く、いわゆる「アイドルっぽくない変な人」なんだけど、ライブではこちらも案外変な人が前に出てくることはなく、堅実にアイドルをこなすタイプの人なので好印象。縁の下の力持ちとしてリーダーの責務をしっかり果たしている気がする。
ボーカルを支える若き二人である永松と佐々木はライブパフォーマンスとして前に出てくるという意味では少し弱めかも。永松はとにかく美しいんだけど、あまり前に前に出てくるタイプではないので、そこで少し損している。一方佐々木は身長の割に大きく見える(170cmくらいあるように見えるが、164cmで他のメンバーとあまり変わらない)のでやっぱりステージで映える。けどこちらも前に前にタイプではないので、印象はやや薄い。しかし「考える時間をください」での大きなスイングのきれいさ、そして時折魅せるこれまた殺人級の笑顔は逸材以外の言葉がない。ラフ×ラフの逸材二人が実はまだまだ目立ってないのです。この二人が覚醒するとラフ×ラフはマジで売れます。
二人に共通して言えるのは、どちらも「歌える」人であること。だからラフラフはこの二人がもうちょい歌唱力で目立つ曲作るべきだよね。生誕祭とか単独ライブではやってると思うんだけど、そうじゃなくてもっと一見さんが目に付くところでこの二人の魅力が爆発するような楽曲の武器があってもいいんじゃないのかなあ、と。
とまあ、いっぱしな感想をもったわけですが、所詮は無課金おじさんの言うこと。この後あった特典会だとか有料ライブだとか、全部すっとばして帰宅である。今これを書いているときもライブやってると思うのですが、自分くらいのもんは遠巻きに生で見られるくらいがちょうどいい。かつて自分は生玉井詩織がそばを通っただけであまりのオーラと美しさにのけぞってしまった経験がある。
nageyarism.hatenablog.com
なもんで、特典会でツーショットなんてかました日には沼必至であるので、そこは節度を持って距離を置きたい。良く言えばこんな感じだが、悪く言えば「一切お金を落とさない害悪」でしかないのである。どんなにキモくてもお金を落としまくる太客として認知されることが現代アイドルの応援においては正しい在り方です。
自分は間違った在り方で今後もこんな感じで応援していきたい。てか久々に生でアイドルのライブを見れて楽しかったです。