世にも奇妙な物語'11秋〜'12秋

「世にも」に関してはずっと書き続けるつもりだったんだけども、つい1週間前まで昨年秋放送の「世にも」をまだ見ていないことに気づく。ずっとHDに眠ったままだった。つい先日今年の秋が放送されることにいよいよ危機感を覚え、この1週間で3回分の放送をまとめて観ました。というわけで3回分、15話の感想を矢継ぎ早に書いておこうと思うので、興味のある人は見てください。


11秋

憑かれる

松下奈緒主演。ホラー枠。話としては非現実的な安っぽいホラーであったが(ここ数年はホラーの傑作がないんだよなあ)、松下奈緒が恋愛小説を書いているいけすかない小説家(しかもパクリ)というのはけっこう好き。松下奈緒が嫌いなわけじゃないんだけど、イメージとしては割と合致してる。自分の中だけで。

JANKEN

三浦春馬主演。バカ。石橋蓮司に尽きると思う。あとオチで一大勝負を終えた後で、子供たちが無邪気にじゃんけんをして戯れるのを眺めていると首相が現れて「日本を救ってくれ」という「何いい話感出しちゃってるの」っぷりが笑える。こういうくだらない話を堂々と放送できるのが「世にも」であります。

ベビートークA錠

水川あさみ主演。王道。「もしも赤ちゃんと話せる薬があったら」ですよね。夢オチってのはあまりいただけませんが、まあキレイにまとまってると思います。それよりなにより水川あさみが「育児に疲れる主婦」に見えるということが驚き。年齢調べりゃもうアラサーだもんなあ。年相応なんだよね。そりゃ自分もオッサンになるわ。

耳かき

浅野忠信主演。ナンセンス。耳と鼻もつながってますが、目にもつながっているんで気を付けてね。なんだこの感想。

いじめられっこ

志田未来大後寿々花主演。「逆に」モノ。正しく言えば最初にいったん志田のほうがロボットと思わせておいて(自分だけか?)大後がロボットなのかと思いつつやっぱり志田がロボットという感じ。まあストーリーなんてどうでもよく、志田未来大後寿々花の共演がこのドラマの最大の見どころであったりする。劇中では童顔の志田に対して大人びた顔つき(昔から)の大後がずいぶん年上に見えるが、実際は同級生。ちなみに現在大後寿々花は慶応生らしい。「セクシーボイスアンドロボ」のときに天才だと思った女の子も大学生か……そりゃ自分も(以下略)




12春

スウィート・メモリー

仲間由紀恵主演。「逆に」モノ。ストーカーされていると思った主人公が実際はストーカー。まあありがちなパターンではあるんだが、自分の顔の記憶まで甘美なものに変えていた、というのはまあいいんじゃないでしょうか。しかし惜しむらくは仲間だと思っていた主人公の実際の顔は小雪のモノマネで一部にはおなじみのイーちゃん(マリア)だったわけだが、このオチのときに「そこはじゃあ小雪だろ!」とテレビの前でつぶやいた人は100万人を下らないだろう。まあ小雪にオファーしたけど断られたということにしておく。そのときちょうど妊娠中だったような気もするし。あと小雪にはこのオチを受け入れる度量はない。たぶん。

7歳になったら

鈴木福主演。王道。「もしも7歳でクローンと間引きされる制度があったら」。やっぱり夢オチで(もしもシリーズの夢オチはやめたほうがいいと思います)結末もなんとなくボカしてあるんだけども、こういうのははっきり結論、特に後味悪い感じでやったほうが面白いです。あとやっぱり鈴木福くんは芸達者だと思った。けど「コドモ警察」の映画化はやりすぎ。

家族(仮)

高橋克典主演。アホ。逆誘拐犯による「家族を誘拐してやる」は発想として面白いですよね。これを力技で物語にしてしまうところは好きです。けど現実として白石美帆がニセモノでも嫁さんになってくれるならそれでいいと思ったのは自分だけじゃないだろ。

試着室

忽那汐里主演。ファンタジー。「世にも」といえばホラーやミステリーというイメージが強いのかもしれないが、こういうのも結構やってます。とりあえず忽那汐里が可愛ければそれでいいという話でもあり、それが本質。オチは綺麗にまとまっています。

ワタ毛男

へいひの(濱田岳)主演。ある意味ファンタジーなんですが、分類としては「感動」に入るのかもしれません。「世にも」通はこういう話を望んでいるような気がします。自分はへいひのというだけで少し笑ってしまうんで、正しい判断が出来ないのがなんとも。いやいい役者ですよへいひの。



12秋

心霊アプリ

大島優子主演。ホラー。レベルとしては「本当にあった怖い話」でやってろ、という感じですか。大島優子の顔面の疲れ具合が霊っぽい、という皮肉なのかもしれない。もうちょい何かあるだろ。

来世不動産

高橋克実バカリズム主演。というか原作がバカリズム。エンドロール見るまで知らなかったのだが、そりゃ升野さん出るし、オチがコントっぽいわけだ。バカリズムのコントとみれば、この話は「なぜセミは全力であんなに鳴いているのか」ということだけが主眼ですよね。気持ちいいから。セックスの数百倍(だったっけか)。そりゃ鳴くよね。面白かった。

蛇口

伊藤英明主演。王道。「もしも生死が判断できる蛇口があったら」。オチまでは「奥さんにも蛇口が見えてるんじゃねえの」と思ったんだが、そうではなかった様子。単に見えた蛇口が本人の死を誘導するだけだったのね。この後の草ナギのもそうだが、伊藤英明の持っている「海猿」のイメージを逆手に取って、という感じがしないでもない。うまく機能しているとも思えないんだが。あと別荘にあんな細工したらすぐ旦那が逮捕されると思うんだが、それはいいのか。

相席の恋人

倉科カナ主演。ファンタジー宇津井健のああいう使い方は反則だよね。元気だったら大滝秀治だったんだろうか。んなこたあないか。結局倉科カナのような女性に「フラれる」という役をやらせること自体がファンタジーであり、絶望しか見いだせない自分のような人間にもちゃんとこんなファンタジーが訪れるのだろうか?と思うと蛇口が見えかねないですね。

ヘイトウイルス

草ナギ剛主演。んまあ…。なんかテーマだけが先行しすぎていて(原作があるものだけに仕方ない部分はあるが)、これを数十分のドラマで仕立てあげると物凄く安っぽい感じがして。草ナギの演技は演技で重苦しいし、バランスを失している気がしてならない。結局人は憎しみ合うのだよ。



以上15話ぶん。こういうのは一気にやるもんじゃないですね。もう「ヘイトウイルス」なんて書く気力が残ってないから感想もテキトーすぎる。とりあえずこの文章をアップしたら大後寿々花ツイッターをフォローすることに決めました。


あと「アメトーーク」の勉強大好き芸人と「ゴーイングマイホーム」について書く準備がありますが、いつ更新できるかは未定でありやす。