引き際、素敵やん

島田紳助暴力団との親密交際の責任を取って芸能界引退。


正直な感想は「唐突な話だなあ」である。こういう情報ってのはじわじわと漏れ伝わって最終的に本人が窮地に立たされ、つう感じで伝播していくもんだけども、これはあまりに急。いや紳助が暴力団と交際しているだなんて思わなかった、という意味では全くなく、むしろ「交際くらいそりゃしてるんだろうなあ」と誰しもが思っているはず。それが「暴力団と交際があったから」という理由で引退だなんて、そりゃ誰しもが勘ぐりたくなるというもんだ。


少なくとも紳助は年内での引退は考えていなかったはずだ。まだ「THE MANZAI2011」の仕切りが残っているわけだし、下手すりゃこのまま大会そのものが頓挫しかねない。一昨日だって武道館で徳光を出迎えたわけだし、少なくとも最近の活動から引退を匂わせる様子はなかった。となれば、この引退騒動が本人にとっても周囲にとっても、あまりに唐突な出来事であることは想像に難くないだろう。


となれば当然「よっぽどヤバいこと隠してるんだろうな」と勘繰りたくもなる。それが報道通りの暴力団絡みの話なのか、はたまたもっと危ない話なのか。山城新伍が生きていれば黙秘権もあったんだろうが、よっぽどそんなことも言ってられない状況なのだろう。いわゆる「洒落にならん」というやつか。


ま、こんな風に引退したところで、紳助本人はどうせ石垣島で悠々自適の生活を送るわけだから、何の感慨もない。残された番組および紳助の取り巻きは大変だろうが、引退する本人には何のデメリットもないわけで。会見で泣かれたところで知らんよ、という感じだ。


結果的にこれがテレビの世代交代に一役買うことになるのであれば、それはそれで素敵やん、と思う。