海老名美どり推理作家宣言

水嶋ヒロが執筆活動のために事務所を辞めたんだってさ。


自分も執筆活動のために今の仕事を辞められたらどんなにいいか、とは思うけど、現実的に今の仕事をそんなに簡単に辞められませんし(どこか「ウチで書いてみないか?」と誘われればホイホイついていくような気はするんですけど)、かといって水嶋ヒロのことを「かっこいい、抱かれてもいい」とは全く思わないんです。


わたしゃ水嶋ヒロがいい俳優だと思ったことは本当に一度もないのですけども、かといって世間がみな水嶋ヒロのことを蔑ろにしているわけでは全くなく、むしろ今もって現役バリバリに活躍している俳優ではあります。誰が重宝してるのか知らんけど、ということは書いてはしまいますが、誰かが重宝していることもまた事実でしょう。


というわけで水嶋さんが今ここで事務所を辞めるということは、少なからず誰かの期待と何かを裏切ることになるんだと思います。水嶋ヒロを愛でたい女性諸氏はもちろん、水嶋ヒロを次のドラマ・映画に起用しようと思っていた人もいるでしょう。彼らの期待を裏切ることになるわけです。


そんな彼らを裏切るようなことをしてまで書きたい執筆活動ってなんでしょね。彼がいまやる裏切り以上の「いい意味での裏切り」を執筆活動で体現できるんでしょうかね。まあ、出来ないと思うんですけど。


小栗旬が映画を撮ったことに関して唯一褒めることが出来るのは、そのまま映画監督にならなかったことだと思います。映画監督をもってして、小栗は俳優を「あがり」だとは思わなかった。でもどうも水嶋は執筆活動に専念することが俳優を「あがり」だと思ってるんじゃないかと思うんだよなあ。自分が俳優で出来ることはやった、と。そう思ってるんじゃないかって気がして、それがなんかイヤです。


そのイヤらしさというのは、妻である絢香にも共通した部分があるというか。具体的に上手くいえないのが申し訳ないけど、水嶋ヒロをこの決断に至らしめたのは絢香の差し金なんじゃないかと。そんな事実はなくても自分の中ではもうそれで決定。


とりあえず今自分に出来ることは、水嶋ヒロが事務所を辞めてまでやりたい執筆活動がどの程度のもんなのか、作品を見るしかないということである。おそらく仕事の合間に投げやりで書いている俺なんかより2000倍くらい面白い文章を書くはずです。水嶋ヒロが俺より2000倍くらい面白い文章を書いたなら絶賛するしかないが、そうでなければ俺が仕事を辞めて水嶋ヒロの代わりに俳優になっても誰も文句は言えないと思う。


というわけで来年あたりは水嶋ヒロという名前で俳優になってるかもしれません。