ザイル師匠こと「EXILE」が１日に「J Soul Brothers」のメンバー７人を加えて14人編成になると発表。
ザイル師匠側のほうから前日に予め「１日に凄い発表するぜ」ということを知らせてくれていたわけでしてサプライズこそありませんでしたが、その結果はメンバー倍増というなかなか面白いことになりました。もっともメンバー増員に関してはモー娘。のときにイヤというほど味わっているので、このことをとやかく言うつもりはありません。増やせるものは増やせばいいんです。
また吸収合併されることになった「J SOul Brothers」については全く知識がありません。ちょいと調べてみると、昨年出したアルバムがオリコンデイリー１位（ウィークリーではないようだ）に輝いたこともあるなかなかな売れっ子のはずなんですが、自分の勉強不足のせいでしょうかそんなことすらちっとも知りませんでした。
というわけで、この吸収合併がどの程度凄いことなのか、自分が分かりやすいように置き換えてみました。サンスポのこの記事をベースにしております。よければ併せてお読みください。
妹分ユニット「Berryz工房」を加え、総勢16人になったアイドルユニット「モーニング娘。」。１日、都内での会見にメンバーはおそろいの衣装に身を包み、詰めかけた１０００人の報道陣を前に姿を現した。
「モーニング娘。」のリーダー、高橋愛は「同じ志をもち、すばらしい才能を持った仲間。温かく迎えてくれたらうれしい」と話した。
「Berryz工房」は、ハロー！プロジェクトキッズのメンバーによって結成された、つんく♂プロデュースのユニット。「覚悟を決めて、人生をかけてやっている姿をみて、一緒にやらせてみたいと思った」（つんく♂）ことから、昨年中ごろには両ユニットの合体が具体化した。
センターは現状通り高橋愛と田中れいなが務め、「Berryz工房」のメンバーはパフォーマー（ダンサー）として盛り立てる。だが内容によっては新メンバーの菅谷梨沙子と嗣永桃子、夏焼雅が歌うこともありそうで、つんく♂は「今まで以上に、エンターテインメントの幅は広がっていく」と強調した。
とまあ、こんな感じでしょうか。
もしこれが現実の話であれば「おいおい、なんだか凄いことになってしまったな」とけっこう驚くことでしょう。ハロプロにおける現在の隆盛はモー娘。から完全にBerryz工房、℃-ute（キュート、と読む）のキッズ世代に移行しているとはいえ、マザーシップというべきモー娘。にBerryz工房が吸収合併されるとなれば、ヲタの間でも賛否両論巻き上がることは想像に難くないのです。
けどね。一般人にしてみれば「知らんがな」の一言で済まされてしまいます。
いや、落ち目のモー娘。と（一応）人気絶頂のエグザイルを比べるなという意見はおありでしょう。まあ確かに現状を見つめればヲタであった自分でさえ「さすがに今なら見劣りはするね」と言わざるを得ないのですが、そこが問題なのではなく、問題は「大袈裟に凄いことのように報道してはいるけど、世の中の関心が果たしてそこまで回っているのかいな？」という点であります。何か当然のように「コイツら知ってるでしょ？コイツらとEXILEが合併するだなんてヤバくない？」という雰囲気に溢れている（ように自分は思える）んだけど、本当にそれだけの価値のもんなのか。いや、そこに報道価値があるとしても、本人たちの思う価値と世間の思う価値に大きな意識の乖離があるんじゃなかろうか。そこが疑問。
きっと「Berryz工房」と言われて殆どの人がピンと来ないでしょう。顔と名前が一致するだけで変人扱いだと思います。けどそんな彼女らだって2007年に紅白出場を果たしているれっきとした「人気歌手」であります。もはや紅白出場を権威付けのようにするのは気が引けるのですが、ソレを言っては１日だけ大量に売り上げればデイリー１位に立つことが出来るオリコンも同じようなものではないでしょうか。世間の人が「Berryz工房」を知らないのと同様に、どれだけ世間の人が「J Soul Brothers」を知らないのか、という話だ。「知ってて当然」扱いされても困る。
ファンが多いから話題にはなるのはいい。けどこの合併にニュースバリューを感じている人たちがどれだけいるんだろうか、という疑問は残る。さらにザイル師匠の側から「これは凄いニュースです」みたいな扱いをしているのが自分はやっぱり苦手。月曜の朝には各局このニュースを扱って「凄いことになりました」みたいなコメントを出演者がするんだろうが、軒並み死んだような目もしくは無関心で喋っているような気がする。「ズームイン」の羽鳥アナなんか特に。あ、羽鳥アナはいつもそうか。
