朝顔

チームバチスタの栄光
元々は2時間の映画の尺に収まる長さの話であり、どう11話も繋ぐのか注目されたが、原作の犯人のほかに新たな犯人を「無理やり」作ってなんとか収めた模様。最後まで見終わったら犯人だらけの「チームバチスタ」になってました。


犯人だらけのチームが悪いとは言わないんだけども、犯人を次から次へとこしらえることで話を延ばし延ばしにする理由が「1クール保たせるため」にしか見えなかったのが悲しい。原作と犯人が違うと最初から言ってはいたけど、確実に原作の犯人は犯人のひとりだったわけで、どうにか伸ばしましたという印象は否めない。というかその印象しかない。


もし原作が存在したおらず、次から次へど疑惑の人物が出てくるというのなら評価も変わったのかもしれないが、原作の犯人が犯人として片付けられ、さらにまた別の犯人となると、それはやっぱり「原作と違う犯人!」という驚きではなく「ただ無理やり延ばしただけ!」という評価に変わってしまうのは当然だろう。


なんかもうちょっとやり方があったような気はした。原作の犯人が死んだ後のトリックだってそれなりに筋立てはされており、これ一本でも話としては成立していた。もちろん尺が足りなくはなるんだろうけど、仮に後半のほうだけがドラマ版の「チームバチスタ」として放送されたなら、それなりに評価される作品になったんじゃないだろうか。


1クール11話分放送しなければならないからこそ、前半は原作で後半はオリジナルという筋立てになったんだろうけど、それだけに余計でやぼったいドラマになってしまった。1クール保たせなければならないというルールに縛られて面白くないものを作るのでは本末転倒なのではないだろうか。ものすごくマジメなことを書いてしまった。☆2つ半。後半だけなら3つ。