ジグザグ

「相棒」第7シリーズで亀山(寺脇康文)が卒業


自分は相棒シリーズのファンではない(数本見たことがある程度。映画も見てない)ので、ドラマ全体における賛否(例えば「最近はマンネリ気味だったので、物語の流れとしては分からないではない」など)に言及することは出来ないけども、部外者の感覚からすると「ちょっとどうなんだろう」とは思う。


「相棒」シリーズは元々寺脇が水谷豊と共演のオファーを出したから制作されたものだったと記憶している。水谷豊が主演であることはいいのだが、だからといってもうひとりの主演であり、シリーズ化までされた作品の立役者であろう寺脇を「取替えの利く存在」にしてしまうのはどうなんだろう。いいのだろうか。例えば「釣りバカ日誌」シリーズの主演がハマちゃんこと西田敏行であることは異論がないと思うが、かといってその相棒であるスーさん(三國連太郎)を「マンネリだから」といって交替させる(例えばハマちゃんが会社を移って別の社長と仲良くなる)ことが出来るのか、と尋ねられれば「うーん」とやっぱり思う。


これが「寺脇がいなくなって相棒シリーズも大団円」となるならばまだ分からないではないが、「相棒」はスピンオフとして鑑識の米沢(六角精児)主演のドラマの放送まで決めているし、記事の口ぶりからは水谷を軸として新たな“相棒”を加えてまだ続けるつもりなんだろう。それでファンの方々は納得出来るんだろうか。


今年に入ってからの「水谷豊再ブレイク」ブーム(再ブレイクというより「水谷豊再ブレイク」というブームのほうが現象としては正しい気がするのでこういう書き方。別に素直に再ブレイクでもいいんだけど)が、「相棒は水谷人気だから水谷だけいればいいんじゃないの?」という勘違いを生んだような気がするんだけどなあ。ま、これがファンの方々にどう映るかは今後の「相棒」の行く末を辿れば答えが出る話だと思うんで、結論が出るのはしばらくしてからだろうけど。