それは褒めている

「ロンドンハーツ」のうぬぼれ番付坂上忍が面白かったです。


「うぬぼれ番付」とは、女性(男性ver.もあり)10名が、ゲストが選ぶ「付き合いたい」ランキングを予想し、自分がどの位置にいるかを当てるというもの。下位にランクインしているのに自分を上位にランク付けすると「うぬぼれ」具合が高まる、という感じである。


今芸能界で最もモノをはっきり言う男坂上忍が下したランキングの最下位は益若つばさだった。その理由を「自己中心的な人」「一度離婚している人は結婚に向いていない、欠陥があるということ」と断じた。これは自身も離婚経験がある坂上忍だから言える言葉であると同時に、益若つばさ評としてなんて的確なんだろうと思えたのでここに記しておきたい。


基本的に「自己中心的」という言葉は否定的なニュアンスで使うことが多いです。裏を返せば「他人のことを思い遣らない」という意味ですから。もちろん坂上忍はこの意味で使っているとも思うんだけども、「職業人としてはアリだと思う」という言葉を使っていたので、同時に「自分のために仕事をしているプロフェッショナルである」という意味でも(あくまで「も」なんだけど)使っていたんじゃないかなあ、と思うわけだ。


個人的に益若つばさが好きか嫌いかは置いておくとして(と、書いている時点で察してもらえるとは思うのだけど)、「よく分からないけど売れている読者モデル」の総大将としてはよくやっていると思う。*1消えないには消えない理由があるのだから、そこを否定しても仕方ない。そういう評価の現れとして「自己中心的」って言葉を使ってもいいのかなあ、と。


自分にとって坂上忍は「的確なことしか言わない」というイメージだ。安田美沙子が最近ちょっと歳食ったというのは本人相手になかなか言えるもんじゃない。でもみんな思っていたんだからやっぱり「的確」なんだよなあ。毒舌やら過激な発言というのは、思っていても口にするのが難しい。それは「相手との関係が悪くなるから」ではなく、その思ったことを正確に相手に伝えるためには、技術が必要だからである。安田美沙子に対して「老けた」というのは実は簡単だけど、それを「ちょっと歳食った」という表現で的確に伝えるのは技術だ。


益若つばさに対する「自己中心的」は貶し言葉であると同時に褒め言葉なんじゃないかと思ったのは自分だけだろうか。ちょっと坂上忍を買い被り過ぎかな?

*1:もちろん読者モデル以外のことで手を伸ばして手広くやっていることは了承のうえ、での記述ですよ