諸行無常

今年もお盆休みが終わろうとしています。


毎年「今年の夏は何かしよう!」と思うのですが、大抵の場合不摂生な生活を繰り返し、気が付けば休みの期間が終わるという感じです。まあ今年の夏も例年のごとく、だったわけですが、例年以上にグダグダだった、という印象です。


ただまあ、例年以上に「録りためてあった番組を見る」という目標は達成できたように思います。HDDの空き容量がだいぶ大きくなりました。その番組の中に「SUMMER NUDE」があったわけです。


昨年夏に放送された月9ドラマ。山下智久主演。香里奈やら戸田恵梨香やら長澤まさみやらが登場しかなり豪華なキャストだったのだけども、当時は「半沢直樹」フィーバーに世間が騒ぎ、こちらのドラマはあまり盛り上がることもなくひっそりと終了したわけです。自分も録画だけはしてあったのだけど、なかなか見る踏ん切りがつかなくて、初回を見始めたのが今年に入ってからというていたらく。それでも今年の夏が終わるまえに、このお盆休みでようやく最後まで見終えたわけです。


夏のドラマらしく、恋愛に盛り上がり、そして夏の終わりとともに恋の炎も静まっていく(まあドラマではひと夏越してしまうのだけど)。季節を感じるドラマでした。最初はそれぞれ別の相手を追いかけていたのに、最終的には掛け違っていたボタンが元に戻っていくようにみんなそれぞれ幸せになる、というラブストーリーとしては王道の着地。それぞれ常に思い思われている人がいる。ドラマのお話とはいえ羨ましい話です。


昨日は録画してあった映画「真夏の方程式」を見ました。福山雅治の「ガリレオ」シリーズの映画最新作。家族が家族であるために、愛する人のために嘘をつく。その嘘が複雑に絡まりあって出来た真相を丁寧に解きほぐしていく物語は、じんわり心に沁みました。無駄に感傷的になってたんでしょうなあ。


また本日は「プロ野球選手の妻たち」を見ていました。おそらくキー局では先週か先々週に放送されたものだと思うのだが、北海道では日ハム戦の中継で潰されていたために本日の昼間に放送されました。もはやお馴染み相変わらずな内容ですが、翻弄される他人の人生をアルコール片手に覗き見する感覚は最低だけどやめられない。ただやっぱり最後に思うことは「こいつら今は苦労しているのかもしれないけど、嫁さんいるだけで自分より数段幸せだから」ということ。アルコールが捗ります。


とまあ、特に意図したわけでもなく以上のような番組(のほかにも沢山見てはいるのですが)を並べてみて、改めて「誰かいること」の幸せを噛み締めさせられ、そして自分の隣には誰もいないことの虚しさを再確認するわけです。この夏飲んだ友人は奥さんのことを「愛してない」と言い切るわけですが、どう考えても愛しているんです。自分には「愛している」と言えるものはテレビしかないです。しかも最近その愛すら若干疑わしいほどにテレビ見てないですし。


毎年夏の終わりが虚しいのは、季節の去りゆく寂しさだけではない。最近の「こじらせNIGHT」が全然こじらせてない感じがするのと同じ寂しさであり虚しさです。