勝手に認定

神の雫
視聴率が酷かったのが一部話題になった程度で、あとは全くと言っていいほど話題にならなかったドラマ。原作漫画は国内のみならず世界で読まれているし、ワインを販売している場所に行けば高確率で「神の雫で紹介!」とか書いてあるんで確かに影響力も人気もあるんだけど、なんでドラマだけその存在を無視されてしまったか。


いや面白くはなかったですよ。視聴率4%台も致し方ない面白くなさだとは思いますけど、自分には「原作とかけ離れて酷い作品」だとも思えなかった。誤解なきように言っておくと、原作は読んでいないけども、ドラマを見る限りでは原作のよさをぶち壊しているというほど大きく変なことになっていないし(換言すれば原作の範疇では変なことになっていたとは思うけど)、原作ファンならば「到底見れない代物」というほど酷い出来には仕上がっていなかったように思う。


となると主演の亀梨が悪いのか、と言われればこれも困る。原作との比較が出来ないのでもしかしたらここが大きく違う可能性はあるけど、ドラマだけを見ている自分からすれば「ま、こんなもんでないのか」くらいのもの。要するに自分からすれば「これがつまらないというのなら、原作も同程度につまらんのじゃないのかなあ」という程度にはなっていた。もちろん原作読んでないので全然違うのかもしれませんが、それにしても原作ファンは何処へ行ってしまったのか。


それより原作ではまだ登場もしていない最高峰のワイン「神の雫」をドラマでは結論を出していたんだけど、これって原作の立場からすればどうなんだろう?原作で実際にこのワインが選ばれるのか、それとも全然関係ないのか。自分は「神の雫、それは心の中にある自分自身が最高と思えるワイン」くらいでお茶を濁すと思っていただけに、この「勝手に神の雫認定」には驚いた。もしこれで原作がドラマと同じワインを選んだらそれはそれで興醒めだよなあ。


個人的には第1話で登場した「エロワイン」が以降も登場するのかと思いきや全く登場せずにがっかり。田辺誠一演じる遠峰一青が「ワイキチ三平」とでも言うべきクレイジーな感じだったのは面白かったです。でもそれだけでドラマを見続けるのはキツい。自分もよく最後まで諦めずに見たもんだと思う。☆1つ半。