客は素直

・R−1ぐらんぷりサバイバルステージ
結果から言えばCOWCOW山田與志が勝ち抜けました。まあ順当ではないでしょうか。


以下個人的な感想です。
ユリオカ超特Q
ハゲ漫談。トップバッターの責務みたいなものは完全に果たしたと思います。客層がもうちょい上だったり男女比がどうこう、つうことを言いたくなるのはナオユキも同じかもしれない。いや面白かったけどもかといって決勝に残るウケ方ではなかったと思いますが。


・今泉
言ってみてえ。レッドカーペットでは単発のネタの羅列という印象が強いんだけども、3分という時間の中でのネタの組み立て方は芸歴の長さを感じさせました。面白かったんだけど、全部のネタが終わってからの審査となると印象は薄かったかもしれない。


・ナオユキ
ぼやき漫談。いやあ、上手い。そして面白い。点数が伸びなかったのはやはりふわっとした終わり方だからだろうか。


・ゆってぃ
いつもの。中途半端な点数に終わるところまで含めて、完璧。


中山功太
カメラマン。よく練られているとは思うけど、昨年のネタ「時報」に比べると「ここで笑う!」という提示がやや難しい気はする。いや何も考えずに笑えばいいんだろうけど。結果8位に終わったのも仕方ない。客は正直だ。


COWCOW山田與志
フリップ芸。地井と阿藤。圧巻。中山の「やや分かりにくい笑いどころ」は山田の「分かりやすい笑いどころ」の引き立て役になってしまったが、これも致し方ないところ。でも決勝どうするんだろう。


田上よしえ
日本語講師。納得の3位。昭和ネタ少なめ。爪痕は残した。


友近
ヨガ教室。このネタを数年前にやってれば間違いなく優勝できたよな、という気はする。


アナログタロウ
曲紹介。「細かすぎて」と同じだが面白い。しかし見れば見るほど「これは本当にあった曲紹介なのか、それともネタなのか」ということが分からなくなる。いや後者なんだろうけどさ。


・もう中学生
いつもの。「和み」というジャンルは他の追随を許してない。けどそれじゃあそこに笑いが加わる山田のネタには勝てないよなあ。



お客さん(芸能人含む)の投票という制度はあんまり好きじゃないけども、終わってみれば妥当な結果に落ち着いていると思う。ナオユキ、今泉のオッサンが割を食った印象があるけども、ユリQは5位なのだからそうとも言えないわけで。結局前半に出てきた芸人はインパクト勝負にならざるを得ないという話なんだろう。結構酷だが。


本戦は個人的には正統派漫談のあべこうじにそろそろ優勝してもらいたいですけども、バカリズム本命の対抗なだぎで固いんじゃないでしょうか。というのも前回面白審査をしたマチャアキoutになっていて、その代わりに伊東四朗inです(正確に言えば複数人入れ替わっているんで交代というわけではないのでしょうが)。かなり審査員の顔ぶれがマトモになっているわけで、こうなるとどうしても実力者が勝たざるを得なくなる。昨年の中山功太の優勝をフロックとは言わないが「運命の悪戯」だとは思っているんで。あとは板尾審査員がどういう判断をするかは注目したいところ。


なにはともあれ、サバイバルステージは全員面白かったです。細川茂樹の後ろのほうにいたオッサンが田山涼成そっくりだったのも面白かったです。ゲストのコメントを早送りしてしまったんで本編で触れていたかは分からないのですが、あれって本人?それともたまたま似たオッサンが後ろにいただけ?