先日ようやく映画「容疑者Xの献身」を見ました。あんまり福山雅治が目立ってなかったですね。実に面白い。映画そのものはそこそこ面白い。
くだらないスケベ心
「3年B組金八先生」のファイナルが放送されるということで、事前告知番組ともいえる「同窓会スペシャル」が放送されました。そこそこ面白かったです。
同窓会スペシャルというよりは、今までのシリーズをVTRで振り返るという内容。いくらか出演者は集まっていたが、それほど気合の入ったメンバーではなくユルい感じ。星野真里くらいちゃんと呼んで来い。ただ、「金八好き芸人」に関しては、司会のビビる大木を含めてかなりガチな感じでした。ただせっかく松村邦弘がいるのにあまり話が振られなかったのは残念。
一応これまでのシリーズを振り返るということで、第1シリーズから紹介されていたわけだけども、第3シリーズと第8シリーズが紹介されなかった。第3シリーズは松ヶ崎中学かつ1クール(金八は2クールがデフォルト)だったので、割愛されても仕方ない部分はあるのだが、第8シリーズはいくら数字が悪かったとはいえ最新作。メイン出演者の逮捕という事情はあるものの、割愛されてしまうのはあまりにかわいそうだ。
放送する時間がなかった、という捉え方が出来なくはないのだけども、だったら完全に削っていい部分があった。「尾木ママ」こと教育評論家の尾木直樹が金八の教育のいい点を挙げていたところ。これが完全にいらない。
教育関係者に金八を語らせる、なんてのはいまどきやることでは全くない。特に今回は金八がファイナルということでもっとお祭り的に扱っていいはずなのに、そこになんでそんな地味なコーナーを設けるのかと思ってしまう。要するに最近の尾木ママ人気が欲しくて、半ばこじつけ的にブッキングしただけなのだ。そこに金八好きの魂は感じられない。
別に尾木ママが悪いわけではないのだ。彼は与えられた仕事をちゃんとこなしているだけ。じゃあ誰が悪いのかといえば、それはもう彼をブッキングしたスタッフでしかない。金八SPを見てもらうためにいろんな方策を練るのはよいが、その方法があまりに安っぽいのは、逆に金八という看板を甘く見ているように感じられてしまう。どうせこれが10年前だったら、尾木ママじゃなくてヤンキー先生でも座っていたんだろうよ。そういうことじゃないのか。
自分が言いたいのは、金八のファイナルという敬意を払うべき看板に対して、今人気の人物を数字欲しさのスケベ心でブッキングすることで冒涜してんじゃねえよ、ということ。お前らスタッフがこんなところでスケベ心を見せてしまったことで、本編も結局安っぽいものになっているんじゃないのかという疑念すら湧いてしまう。なんでこんな簡単なことも分からないのだろうか。頼むから最後までがっかりさせないでくれ。